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⑴
信濃・令・まりこ・敬介、四人。
ロビー中央のテーブルで話す。
信「社長の誤解は解けたけど、高井の株が上がる一方や…」
レ「奥で作戦会議しましょうよ
」
4人がフロント奥に消える。
⑵
誰も居ないロビーに、高井が現れる。
続いて、宿泊客の圭吾・ほたるも現れる。
高「誰もおらんな?」
高井が圭吾とほたるに対し、
高「我々がNGKホテルのスパイとは気付かれてない
」
高「俺が社長になったら、このホテルをNGKホテルに売る
」
重「あの信濃って奴も勝手に評判を落としてくれて、ラッキーね
」
圭吾・ほたるはカップルではなく、
高井も含めた三人は、NGKホテルの社員だった。
信濃・令・まりこ・敬介は高井達の声が聞こえたようで、
フロント裏に隠れて、高井達の話を聞くことにする。
⑶
そこに、珠代・帯谷・友梨・鮎美が現れる。
高「全員、金で買収して、トラブルを起こしてもろうた
」
珠「まりこに恨みは無かったけど…お金で引き受けたわ
」
珠代は、高井から報酬を受け取る。
報酬を受け取りに来たついでに、入り口の花を盗み、去っていった。
⑷
友「ハゲの彼女のフリをするのは辛かったわ
」
鮎「胡散臭いし
」
友「言うてることもクサいし
」
敬介が高井達に聞こえないように、小声で、
も「死んできます…
」
信濃が敬介の肩に手を当て慰める。
友梨と鮎美も、高井から報酬を受け取り、去っていく。
友「このお金で、温水洋一の写真集、買いに行こう!
」 ![]()
鮎「そうね!
」
信「結局?(苦笑)」 ![]()
心做しか、敬介は気持ちを持ち直したように見える。
⑸
帯谷も、高井から報酬を受け取り、去っていく。
帯「このお金で、ポット買おう!
」
信「やっぱり。(苦笑)」
⑹
高井は信濃を陥れる作戦を練る。
それは、
信濃が実はNGKホテルのスパイで、圭吾とほたるは信濃の仲間、
信濃が花月ホテル西梅田を乗っ取ろうとしている、というもの。
高「中條社長が現れたら、」
高「俺が『お前ら、信濃の仲間やな!
』と言う」
高「そしたら、お前らの台詞や」
高『信濃さん、NGKホテルが花月ホテルを乗っ取る計画がバレてしまいました』
高「…そう言うてくれ
」
高「それを聞いた社長は、信濃をクビにするはずや」
高「後は、俺が社長職に就いて、花月ホテルをNGKホテルのものにする
」
重「さすが、高井『部長』!」
圭「頭がでかい!…いや、頭が良い!
」
高「今、わざと言うたやろ!
」
高「ほんで、『部長』はNGKホテルでの肩書きやから、言うなよ
」
⑺
高井の企てを全てを聞いた、信濃達、花月ホテルのスタッフ。
高井達に聞こえないように、小声で話す。
信「そういうことやったんか」
信「どうりで、同じことしてるのに対応が違うたわけや」
レ「社長に報告しましょう!
」
⑴
中條と安尾が現れる。
信濃達がフロントの裏から飛び出す。
信濃は高井を指差し、中條に告げる。
信「社長!こいつはNGKホテルのスパイなんです!」
令・まりこ・敬介が揃って「えーっ!!
信「お前ら、知ってるやろ!
高「NGKホテルのスパイは信濃の方です!
圭吾とほたるは演技が下手なようで、棒読みで、
圭「シナノサン、エヌジーケーホテルガ カゲツホテルヲノットル ケイカクガ」
重「バレテ シマイマシタ」
信「俺は花月ホテルの人間や!」
圭「シナノサン、エヌジーケーホテルガ カゲツホテルヲノットル ケイカクガ」
重「バレテ シマイマシタ」
信「何回も同じこと言うて、ドラクエか!
⑵
ほたるが信濃に対し、
重「あなたが高井『部長』に勝てるわけないじゃない!
中條は、ほたるの発言を聞き逃さず、
中「…高井『部長』?
高「いえ、これは…
圭「高井部長、それ以上言うたら、」
圭「信濃をNGKホテルのスパイだと陥れて…」
圭「我々NGKホテルが花月ホテルを乗っ取ろうとしたことがバレてしまいますよ!」
中「なんやとーっ!
⑶
高「こうなったらしゃあない!
ナイフを取り出し、中條を人質に取る。
高「ホテルの権利書、持ってこい!
高井達、NGKホテルの人間、人質の中條が舞台下手に、
信濃達、花月ホテルの人間が舞台上手に立つ。
⑷
中條を救おうと、敬介が前に出る。
も「俺は昔、拳法をやっとったんや!
も「アタタタッ!
と『北斗の拳』のケンシロウのような声を上げ、デモンストレーションする。
敬介は高井に殴り掛かるが、あっさり返り討ちにされる。
敬「アタタタッ!(=痛たたっ!)」
信「下がっとれ!(苦笑)」
⑸
「高井を説得する」と、まりこが前に出る。
まりこは高井に対し、
森「社長を放しなさいよ!
森「放さへんのよね~?」
森「家族が悲しむと思わへんの!?
森「思わへんのよね~?」
と、まりこは一方的に喋り、高井に喋る隙を与えない。
森「やっていいことと悪いこと、分かれへんの!?
森「分かれへんのよね~?」
森「何なん、こいつ!全然、話し合う気無いっ!!
信「お前がや!
信「下がっとれ!」
⑹
今度は、令が前に出る。
レ「あかん、腹立ってきた!」
令は拳を作り、『YAH YAH YAH』の替え歌で、
レ「♪今からお前を これからお前を 殴りに行こうか~」
レ「♪ザッザッ ザッザッザッ ザッザッ ザッザッザッ」
レ「♪やーめーたー!
信「やめんのかい!
レ「途中まで、殴る気だったんですけど…」
レベッカ『フレンズ』の替え歌で、
レ「♪どこで 壊れたの 俺ーっ!?
」
と、頭を抱える。 ![]()
信「下がっとれ!」
⑺
信濃が中條を助けようと前に出る。
信「やめてくれ!」
信「社長は、花月ホテルに必要な人なんや!」
信「代わりに、俺を殺せ!
」
高「ほな、お前からやったらあ!」
ナイフで襲い掛かる高井を返り討ちにする、信濃。
信濃は、倒れた高井をマキザッパで叩き、無力化した。
⑴
中條が信濃に感謝する。
中「信濃君…」
中「私のことをそこまで思ってくれているなんて…
中條が高井に対し、
中「高井君!君はクビだっ!
秘書の安尾が中條を見て、
安「これで、次期社長は決定ですね
⑵
中條が高井に尋ねる。
中「高井君、残念だよ」
中「…なぜ、NGKホテルのような大手が小さな花月ホテルを買収しようとしたんだね?」
計画が失敗し、花月ホテルの解雇が決まった高井は、
高「確かに、花月ホテルは弱小かもしれん
高「しかし、設備や人をもてなす心は素晴らしいものがあった
高「だから、ノウハウを盗もうとしたんや
⑶
安尾が中條を見て、
安「これで、次期社長は決定ですね
中條が安尾を見て頷き、口を開く。
中「行動力、判断力、愛する気持ち…
中「こんなに、花月ホテルをよく知っている人間は他に居ない!
笑顔で頷く、信濃
中「次期社長は…」
中「高井君!君に頼むよ!
信「えーっ!!
高井が中條に対して低姿勢になり、勢い良く礼をし、
高「お願いします!
信「おかしいでしょ!
花月ホテルは大きく羽ばたくのか、
【西梅田・信濃岳夫さん担当週】