⒍
⑴
誰も居ない、旅館ロビー。
客室に向かう通路から、信濃とアキが現れる。
信「まさか、一泊するとはな」
健一と珠代が舞台上手奥から現れる。
健一は信濃とアキを見て、
中「旅館の方はどうでしたか?」
信「お風呂、良かったです」
⑵
健一が信濃にお願いする。
中「烏滸がましいですが、旅館も風水占いしていただけないでしょうか?」
信「私もプロですから、そんなに簡単に占うわけにはいきません
」
中「宿泊費を無料にしますので」
ア「やります!
」
信濃がアキの方に行き、健一に聞こえないように小声で、
信「何で、要らんこと言うんや!
」
ア「タダになるんやったら、占うくらい安いもんす!」
ア「適当に言えばいいんすよ
」
信「…そやな」
⑶
信濃が風水占いを始める。
信「旅館の入り口は旅館の顔です」
信「入り口の壁にこの絵画を飾ると、運気が上がると思いますよ
」
と、盗んだ絵画をバッグから取り出す。
信「プレゼントします」
アキが信濃に小声で、
ア「え?いいんですか?![]()
」
信「今だけや!後で盗み直すから」
⑷
珠代が信濃に尋ねる。
珠「私にも、運気が上がるアイテムはありませんか?」
信濃は赤色のシルクのスカーフを珠代に渡す。
珠「うわー、いい手触りね」
珠「お父ちゃんもスカーフ巻いてみて」
珠代は赤色のスカーフを健一に巻き付ける。
健一はみるみる弱る。
中「色があかん。アレルギー症状が出た
」
健一の体は、緑色しか受け付けないよう。 ![]()
⒎
⑴
信濃が風水占いをしていると、
警察官のヒロ(吉田ヒロ)と木下(木下鮎美)がやってくる。
ヒ「本日付けで駅前交番に配属されたヒロや!
」
ヒ「よろしゅう!」
中「随分、ガラの悪い警察官ですね。(苦笑)」
中「金髪って…」
ヒ「金髪にしてるから、署内でも有名でな」
ヒ「みんなにあだ名で呼ばれとるわ」
ヒ「『金髪あかんやろ』って
」
中「注意されてるだけですよ。(苦笑)」
⑵
木下も自己紹介する。
木「駅前のPolice Station
から来ました木下です」
中「何故、英語が混じってるんですか?」
木「私、日本の警察官になる前は、FBIに居たので」
中「FBI!」
木「はい、風呂が(F) ボロい(B) 家に(I)」
『チーン』
スベったと判断したアキがフロントのベルを鳴らす。
木「何ですか!?」
信「誤作動です。(苦笑)」
⑶
木下が用件を伝える。
木「この近辺に詐欺の常習犯が潜伏していますので、ご注意ください」
ヒ「手配書が出来たら、また持ってくるわ」
ヒ「怪しい人物を見かけたら…」
ヒロが拳銃を取り出し、
ヒ「これで撃ち殺して
」
スベったと判断したアキが鍵を落とす。
ヒ「何やねん!(苦笑)」
信「誤作動です。(苦笑)」
※
補足。
この場面、別公演のアキさんに注目していると、
劇中のトボけた役とは思えないくらい真剣な表情で、
鍵を落とすか、判断していました。
別公演では笑いが起きたため、鍵を落とす手を止めました。
⑷
ヒロと木下が去って行った。
⑴
信濃が風水占いをしていると、
警察官のヒロ(吉田ヒロ)と木下(木下鮎美)がやってくる。
ヒ「本日付けで駅前交番に配属されたヒロや!
ヒ「よろしゅう!」
中「随分、ガラの悪い警察官ですね。(苦笑)」
中「金髪って…」
ヒ「金髪にしてるから、署内でも有名でな」
ヒ「みんなにあだ名で呼ばれとるわ」
ヒ「『金髪あかんやろ』って
中「注意されてるだけですよ。(苦笑)」
⑵
木下も自己紹介する。
木「駅前のPolice Station
中「何故、英語が混じってるんですか?」
木「私、日本の警察官になる前は、FBIに居たので」
中「FBI!」
木「はい、風呂が(F) ボロい(B) 家に(I)」
『チーン』
スベったと判断したアキがフロントのベルを鳴らす。
木「何ですか!?」
信「誤作動です。(苦笑)」
⑶
木下が用件を伝える。
木「この近辺に詐欺の常習犯が潜伏していますので、ご注意ください」
ヒ「手配書が出来たら、また持ってくるわ」
ヒ「怪しい人物を見かけたら…」
ヒロが拳銃を取り出し、
ヒ「これで撃ち殺して
スベったと判断したアキが鍵を落とす。
ヒ「何やねん!(苦笑)」
信「誤作動です。(苦笑)」
※
補足。
この場面、別公演のアキさんに注目していると、
劇中のトボけた役とは思えないくらい真剣な表情で、
鍵を落とすか、判断していました。
別公演では笑いが起きたため、鍵を落とす手を止めました。
⑷
ヒロと木下が去って行った。
⒏
⑴
健一と珠代が現れる。
中「雅斗さんとの結婚資金の300万円、使わずにちゃんと持っているか?」
珠「通帳・印鑑、肌身離さずに持っているわ」
と、ケースを見せる、珠代。
⑵
『ピロリン!』
スマホの大きな音がする。
珠「雅斗さんからのLINE」
珠「…駅で待ってる?」
珠代が駅に向かった。
健一は料理の仕込みのため、奥に消える。
⑶
アキが信濃に対し、
ア「兄貴!聞きました!?」
信「ああ、聞いた!」
ア「LINEの音、めっちゃ音でかかった!」
信「そっちかい!(苦笑)」
信「確かに大きかったけど!…300万の方な」
ア「300万、盗みましょ!」
信「そうやな!」
信「そう言えば、あの女将の彼氏…思い出したんやけど、有名な詐欺師の桜井や」
⑷
信濃達は隠れて様子を見守ることにする。
信濃が隠れる場所を探していると、アキが先に二階に向かう。
信「先々、行くなって!」
ア「俺、二階好きっしょ!?」
ア「バスも二階が好き」
ア「タワーマンションも二階が好き
」 
信「タワーマンションはもうちょっと上でええやん。(苦笑)」
信濃も二階に向かう。
⑸
珠代と駅で待ち合わせたはずの雅斗が一人で現れる。
雅「…こんにちは?」
雅「誰も居てないな」
雅斗がどこかに電話を掛ける。
雅「もしもし、俺や
」
雅「作戦通り、頼むぞ
」
雅「俺と珠代が居る時や」
雅「お前らが借金取りに扮して、俺に借金返済を迫る」
雅「俺が払えんとなったら、珠代が払うはずや」
雅「仲間の調達はできたか?」
雅「…そうか
」
雅「これ以上、ここで話すんは不味いな」
雅「今、どこにおる?」
雅「…喫茶メルヘン?
」←キザっぽい言い方
雅「分かった、行くわ」
雅斗が外に出て行った。
※
補足。
泥棒二人が、雅斗が詐欺師である確証を得るための場面ですが、
物語として見ると、
⑴
健一と珠代が現れる。
中「雅斗さんとの結婚資金の300万円、使わずにちゃんと持っているか?」
珠「通帳・印鑑、肌身離さずに持っているわ」
と、ケースを見せる、珠代。
⑵
『ピロリン!』
スマホの大きな音がする。
珠「雅斗さんからのLINE」
珠「…駅で待ってる?」
珠代が駅に向かった。
健一は料理の仕込みのため、奥に消える。
⑶
アキが信濃に対し、
ア「兄貴!聞きました!?」
信「ああ、聞いた!」
ア「LINEの音、めっちゃ音でかかった!」
信「そっちかい!(苦笑)」
信「確かに大きかったけど!…300万の方な」
ア「300万、盗みましょ!」
信「そうやな!」
信「そう言えば、あの女将の彼氏…思い出したんやけど、有名な詐欺師の桜井や」
⑷
信濃達は隠れて様子を見守ることにする。
信濃が隠れる場所を探していると、アキが先に二階に向かう。
信「先々、行くなって!」
ア「俺、二階好きっしょ!?」
ア「バスも二階が好き」
ア「タワーマンションも二階が好き
信「タワーマンションはもうちょっと上でええやん。(苦笑)」
信濃も二階に向かう。
⑸
珠代と駅で待ち合わせたはずの雅斗が一人で現れる。
雅「…こんにちは?」
雅「誰も居てないな」
雅斗がどこかに電話を掛ける。
雅「もしもし、俺や
雅「作戦通り、頼むぞ
雅「俺と珠代が居る時や」
雅「お前らが借金取りに扮して、俺に借金返済を迫る」
雅「俺が払えんとなったら、珠代が払うはずや」
雅「仲間の調達はできたか?」
雅「…そうか
雅「これ以上、ここで話すんは不味いな」
雅「今、どこにおる?」
雅「…喫茶メルヘン?
雅「分かった、行くわ」
雅斗が外に出て行った。
※
補足。
泥棒二人が、雅斗が詐欺師である確証を得るための場面ですが、
物語として見ると、
(雅斗は珠代を駅前に呼び出し、また、仲間の居る喫茶店に直ぐに向かうため)
何故、雅斗がこのタイミングで一人で旅館に来る必要があったのか、
詳細は語られていないように思います。
⑹
雅斗の話を二階のから聞いていた、信濃とアキ。
ア「兄貴!聞きました!?」
信「ああ、聞いた!」
ア「喫茶メルヘンの言い方、めっちゃ気持ち悪かった」
⑹
雅斗の話を二階のから聞いていた、信濃とアキ。
ア「兄貴!聞きました!?」
信「ああ、聞いた!」
ア「喫茶メルヘンの言い方、めっちゃ気持ち悪かった」
ア「喫茶メル(ン)ヘンッ
」 
信「どうでもええ!(苦笑)」
信「俺が言う通り、詐欺師やったな!」
信「どうでもええ!(苦笑)」
信「俺が言う通り、詐欺師やったな!」
信濃は一階に下りるが、アキは二階に居るまま。
信「何してんの!?付いて来いよ!」
ア「俺、二階好きっしょ!?」
ア「百貨店も二階が好き。買い物は、全部、二階で済ませるっす
信「なんぼなんでも、それは無理やろ。(苦笑)」
⒐
⑴
喫茶メルヘンでの打ち合わせは一瞬で終わったのか、
雅斗が、駅前に向かった珠代を連れ、旅館に戻ってくる。
信濃とアキは階段上に隠れて、様子を見守る。
珠「雅斗さん、話って、何?」
雅「俺、珠代さんと結婚できへんかもしれん」
雅「恐ろしい借金取りに追われていて…
⑵
そこに、借金取り姿?の祐代(祐代朗功)、永田(永田良輔)、松元(松元政唯)が
現れる。
永田はシャツをヘソの上で括り、腹とヘソを出している。
舞台下手から、松元→永田→祐代の順に立ち、
舞台上手の雅斗・珠代と対峙する。
祐「桜井、探したぞ!
⑶
信濃とアキが三人を評する。
祐代について、
信「一番前若かりし頃のMr.オクレみたい。(苦笑)」
永田について.
信「真ん中、社交ダンスの先生みたいや。(苦笑)」
信「オネエちゃうの?(苦笑)」
ア「おへそ、風邪、引くよ
松元について、
信「一番後ろのやつ、ヒゲ濃すぎるやろ!(苦笑)」
ア「砂鉄みたい。(苦笑)」
⑷
雅斗が祐代に対して、小声で、
雅「後ろの二人、なんやねん!」
雅「もうちょっとマシな奴、用意できんかったんか!?」
祐「大丈夫ですから、任せてください!」
信「芝居、バレバレやん。(苦笑)」
⑸
祐代か雅斗を抑揚無く恫喝する(フリをする)。
祐「さっさとかねはらわんかい」
信「全然、怖ない。(苦笑)
祐代が永田に命令する。
祐「なめられたもんやな。ビビらせたれ!」
永田が雅斗の前に行き、
永「今すぐ払いなさいよ
永「叩くよ!
と、お母さんが子供にするような、女性っぽい手の振り上げ方をする。
信「やっぱりやん。(苦笑)」
松元が永田に対し、
松「下がっとれ!俺がやる!
信「おっ!今度は、ちょっと、まともそうな奴やな」
松元が雅斗に対し、
松「俺を怒らせたら、怖いぞ!」
松「俺の呼び名を知っとるか?」
雅「何て言うんですか?」
松「カミソリの松元や!
松「お前を切り刻んでやるぞ!」
と、電動式の髭剃りを取り出し、自分のヒゲを剃る。
松元はヒゲを剃り終え、
松「良し!」
と、舞台下手に戻っていく。
永田が松元に声を掛ける。
永「あんた、スキンケアしいや
唖然としている、信濃とアキ。
ア「…文化祭やん。(苦笑)」
信「にしても、酷すぎる。(苦笑)」
⑹
祐「借金の300万、払うてもらおうか!」
雅「無理です」
祐「何やと!」
祐代・永田・松元が雅斗に一斉に掴みかかり、
四人とも倒れる。
信「グダグダやん。(苦笑)」
しかし、珠代は泣きながら、
珠「雅斗さんをこれ以上、傷付けないで!(泣)」
珠「私が払います!(泣)」
信「嘘やろ?(苦笑)」
⑺
珠代が祐代に尋ねる。
珠「お金、どこに持っていけば良いですか?」
祐「えっ?
祐代が高い永田に尋ねる。
祐「どこ?
永田が松元に尋ねる。
永「どこ?
松元が雅斗に尋ねる。
松「どこ?
雅斗が珠代に聞こえないよう、小声で松元に対し、
雅「四条大橋の下や!
松元→永田→祐代へと伝言ゲーム。
珠「どこに持っていけば?」
『四条大橋の下』のはずが、
祐「頻尿暴発したぞ!
珠「お金を下ろしに行ってきます!」
信「行くんかい!
暗転。
その6に続く