信濃(信濃岳夫)とアキ(アキ)が旅館にやってくる。

信濃は、青シャツに黄ネクタイ、赤ジャケット、黒パンツという、ルパンのような服装。
黒色の大きな手さげバッグを持っている。

アキは、上半身は黒目の迷彩服、ジーンズ姿。
スポーツバッグのような物を持っている。


信「どうも、こんにちは」
ア「誰も居ませんね」

ア「不用心な旅館ですね」
ア「こんなん、簡単に金を盗めますよ
ニヤリ
と、フロントの奥に行く。

信「まだや!」
信濃がアキを呼び戻す。

ア「兄貴、慎重っすね。派手な格好しているのに。」
信「こんな派手な格好している奴が泥棒とは思わんやろ?
ウインク
ア「凄いっす、兄貴!」
信「ちゃんと計算してるんや
ニヤリ
ア「凄いっす!感動したっす!兄貴」
信「言い過ぎたら、嘘っぽく聞こえるぞ。(苦笑)」

信「盗みは、慎重かつ丁寧に行うんや」

信濃とアキは泥棒のよう。


信濃は手さげバッグから財布を三つ取り出し、アキに見せる。
信「さっき、駅で人にぶつかったやろ?」
信「あの時、盗んだんや」
ア「凄えっす!俺、パンを見ていました!」
笑い泣き

ア「パンを見ている間に財布を三つも盗むなんて、兄貴、凄えっ…ゴホゴホ!」 笑い泣き
咳き込む、アキ。
信「痰が絡んでるやん!(苦笑)」
ア「財布を三つ見たら、痰が絡むもんです!」
笑い泣き
信「…しかし、よう喋るな。(苦笑)」
ア「一人っ子っすから!自分と喋ってたんで」
笑い泣き
ア「中国の一人っ子政策っす!」
信「お前、中国生まれなん?」
ア「違います!」
信「ほな、なんの話なん?(苦笑)」
ア「中国っす!」
ア「今日はこのワードが気に入りました!…2、3分で飽きると思うけど」

計算なのか、思い付きなのか、脈略のない話が続く。

アキは信濃を指差しながら、客席を見て、
ア「財布を三つも盗むなんて、兄貴、凄えっす!
おねがい笑い泣き
信「誰に話し掛けてんの?」
信「この先(舞台の先)、壁やぞ!(苦笑)」
ア「壁の向こうの世間っす!」
笑い泣き


信濃は、次に赤色のスカーフを取り出し、
信「超高級のシルクのスカーフ
ニヤリ
信「展覧会に行ったんや」
ア「…一緒に行きましたね」
信「一緒に展覧会に行ったやろ?(苦笑)
アセアセ
信「あの時に盗んだ」


ア「凄えっす!ずっとパンを見ていました」
信「展覧会でパン、気になる?(苦笑)」
ア「そりゃ、気になりますよ。展覧会にパンがあったらおかしいでしょ?」
笑い泣き
ア「とにかく、パンを見ている時に、盗んでる兄貴、凄えっす!」


信「まだ、あるんや
ニヤリ
ア「他にも盗んでるんですか!?兄貴、凄えっす!
おねがい
今度は絵画を取り出し見せる。
アキは無表情になり、
ア「凄いっす
右下矢印

信「そこでテンション下げるん、やめて。(苦笑)」
ア「出される前に、テンションがMAXになってしまったもんで…」

ア「赤外線凄かったっすけど、どうやって潜り抜けたんすか?
ニヤリ
信「…えっ?アセアセ
信「あの~…なんで、要らんこと聞いてくるの?(苦笑)」
笑い泣き
ア「気になったんでニヤリ」 
信「それは、その…パパパッとや!(苦笑)」
笑い泣き



ア「俺も兄貴に気に入られようと、水晶玉を盗んできました」
信「水晶玉!
びっくり

しかし、アキがスポーツバッグから取り出したのは、7ポンドのボーリングの玉。
信「ボーリングの玉やないか!(苦笑)」
ア「えっ?
キョロキョロ
信「どこで盗んで来た!?」
ア「ボーリング場で
口笛
信「だから、ボーリングの玉や!(苦笑)」
信「『7』って書かれてるし、指を入れる穴も空いてるし。(苦笑)」

アキが客席に向かい、ボーリングの玉を投げる真似をする
ニヤリ
信「投げるな!タラー
ア「壁にぶつけてやろうかと…浅間山荘事件みたいに
ニヤリ
信「何歳?(苦笑)」
ア「20歳…の設定。(苦笑)」
笑い泣き
信「設定とか、そういうことは言わない約束やろ!(苦笑)」

信「捨ててきて!」
ア「ボーリングの玉って、何曜日に捨てたらいいか分からない」
信「えーっと…燃えないゴミの日でええわ。(苦笑)」
ア「じゃあ、木曜っすね
ウインク
信「そんなん、地域によって変わるやん。(苦笑)」
ア「三回引っ越しして、三回とも木曜でした」
ア「木曜っす!
口笛
信「『すっす』言い過ぎて、よだれが垂れてるやん。(苦笑)」
笑い泣き
ア「生きてる証拠っす!(苦笑)」
信「分かったから、捨ててこい!
タラー

アキは、一先ず、ボーリングの玉をスポーツバッグにしまう。

 
 


ケイイチ達の接客を終えた健一と珠代がロビーに戻ってくる。

健一が、話している信濃とアキを見て、
中「お客様ですか?」
ア「泥棒っす!
口笛
中「泥棒!?」
信「あっ、いえ、『道路でボーッ』としていました
アセアセ
中「…『道路でボーッと』?旅館と関係ないし、意味がわからん」

信「僕ら、泊まりに来たんです」
信「予約してないんですけど、二人宿泊できますか?」
珠「ガラガラです。(苦笑)


信濃は『田中一郎』という偽名で記帳する。

珠代は部屋の鍵を渡す際、
珠「好き~!
ラブ
珠「二人っきりね!」
信「どこがや!(苦笑)」

アキが舞台下手に、健一が舞台上手に捌ける。

珠「あなたみたいな中途半端な男前、いいよ
ニヤリ
珠「もうちょっとって所がいい
ニヤリ

ここから、一連のネタが披露され、
珠「以上、珠代のウェルカムショータイムでしたー!
キラキラ


アキと健一が現れ、
ア「終わりました?」
信「二人にすなよ!(苦笑)」
ア「でも、白い歯が出て、楽しそうでしたよ?
ニヤリ
信「歯は見えたかもしれんけど、それは苦笑いや!(苦笑)」


アキが珠代に怒る。
ア「おいっ、顔面ハプニング!
プンプン
ア「兄貴に要らんことして、絶対許さんからなーっ!」
珠「すいませんっ!」
ア「いぃよぉ~
照れ

信「何やそれ?」
ア「『すいませんっ!』て言われたら、『いぃよぉ~』って言っちゃうでしょ?」
信「ええかどうかは、俺が決める!(苦笑)」
 
 
その4に続く