[開演前]


茂造夜芝居の歌を四年間手掛けているキャラメルパッキングの曲が流れ、

観客の気持ちを盛り上げる。


 

泣いてもいいんだよ 笑ってもいいんだよ ありのままで行こうよ

♪あなたが笑えば 誰かにまたワープする

♪自分自身 広がる世界

♪自分自身 まだ見ぬ未来

♪自分自身 広げる世界

♪自分自身 繋がる出会い

 

茂造夜芝居の内容とマッチした『オリジナルストーリー』も流れる。

 


曲『レンタルワールド』の出だしで音が一段と大きくなり、開演時間に。


 

暗転。

 

本気のお芝居であるため、客席の誘導灯も消灯される。

 

 

 

 

[セット紹介]
工場『原田繊維』のロビー。



舞台下手袖に、入り口扉。

舞台下手寄り奥に、作業場への扉。

舞台中央奥に、二階への階段。
従業員各人の部屋がある。

舞台上手袖に、調理場や事務室への扉。


舞台下手袖壁に、バスケットのゴール。

舞台上手袖壁に、上部が破裂し、穴が空いた換気ダクト。
ダクトは壁沿いに斜め右下に伸びていて、上手袖の扉の上部にダクト口がある。

 

舞台中央に、膝の位置ほどの横長のテーブルと椅子。


舞台上手奥に、物置棚やごみ箱、バスケットボールが置かれている。


補足。

2018/04/17~22のNGK本公演、
『茂造の、決めろ!夢の3ポイントシュート!』と同じセットです。

 

 

 

[物語]
(敬称略)


吉本新喜劇のオープ二ングテーマ『Somebody Stole My Gal』でスタート。
(ただし、『♪ホンワカパッパ』のメロディーが始まる前の数秒のみ)


機械が動く音が聞こえる。

工場『原田繊維』の休憩時間。

伊藤陽子(村崎真彩)が、冷やしたお茶を入れたコップをテーブルに置く。

作業着の従業員、
古賀雅彦(要冷蔵)、落合浩太(キタノの大冒険)、大島和久(大島和久)が
中央奥扉先の作業場から現れる。

同じく従業員の香芝涼介(井路端健一)は車椅子に乗っていて、
南郷哲郎(平山昌雄)が後ろから車椅子を押し、作業場から現れる。
 
ロビーは作業場の扉から少し低くなっていて、バリアフリー化されているが、
浩太が車椅子の前側をサポートする。

陽子「みんな、お疲れ様」
陽子「お茶、用意できているわよ
ニコニコ

陽子「和也さんは?」
哲郎「専務はまだ奥で作業しています」


和也と陽子の娘、結衣(ユイ、奇数日…岸田結光/偶数日…池田羽香)が
大きな赤色のランドセルを背負い、小学校から帰ってくる。
結衣「ただいま
ニコニコ
陽子「結衣、おかえり」

 

皆が入り口の結衣に近づき、「おかえり照れ」と声を掛ける。

結衣「お父さんは?」
浩太「まだ、奥で仕事中や」

 


結衣「お父さん、ただいま~!
ニコニコ
結衣が奥に呼び掛けると、
結衣の父親で専務・伊藤和也(鈴木康平)が走って現れる。
和也「結衣~!、おかえり~!!
おねがい
和也「転んで、怪我してへんか!?
アセアセ
和也「学校でいじめられてへんか!?
アセアセ
和也「変な人に付けられてへんか!?
アセアセ
和也は、結衣を溺愛しているよう。

哲郎「専務は仕事には厳しいのに、娘には甘いですね。(微笑)」
古賀「まあ、一人娘やし、しゃあないわ」
陽子「みんな、あまり、甘やかさないでね
ウインク


玉置工務店の社長・玉置(玉置洋行)と従業員の松本(松本慎一郎)がやってくる。
玉置「こんにちは
ニコニコ
陽子「玉置社長、こんにちは」

玉置「頼まれていた換気ダクトを調べにきました」
玉置「今日は、職人で、私の右腕の松本を連れてきました」
松本「松本です」

陽子が奥に呼び掛ける。
陽子「お姉ちゃん、玉置社長がいらっしゃったわよー!」


原田繊維の社長・原田沙月(島田珠代)が(舞台上手袖の)事務室から現れる。

沙月はスーツ姿で、青の事務用ジャンパーを着ている。
沙月「はい、はい、はい、はい…こんにちは~口笛
と両手の先を床につけ、挨拶する、沙月。

沙月「玉置社長、こんな山間の田舎まで、すみません」
玉置「いえ、原田社長、直々の頼みですから」

沙月は、陽子が運んできたお茶を受け取り、玉置と松本に出そうとするが、

玉置の前でお茶を溢す。
沙月「すみません!手元が狂って
アセアセ

溢したお茶を雑巾で拭き、絞ってコップに入れる。
沙月「どうぞ
ニヤリ
玉置「飲めるかーっ!
タラー
沙月「絞りたて(搾りたて)ですよ
ニヤリ
玉置「フレッシュジュースみたいに言うな!
タラー

陽子「玉置社長、申し訳ございません!」
玉置「大丈夫です。今回は陽子さんの可愛さに免じて、許します

陽子「可愛いやなんて、もう、イヤやわ~!
チュー
と、陽子はお盆で玉置の頭を叩く。
玉置「痛っ!陽子さん、何するんですか!?
アセアセ
陽子「可愛いって言われたから、嬉しくて、つい~
アセアセ

陽子「お茶を入れ直しますね」
玉置「お茶はもう大丈夫ですので、早速、仕事に取り掛かりましょう」

大島がテーブルのコップを奥の棚に片付け、
玉置達が仕事をするスペースを作る。


玉置「見てほしい換気ダクトというのは、どちらでしょうか?」
沙月が(舞台上手)壁の換気ダクトを指し示す。
沙月「あのダクトなんですが…」

 

玉置「少し、失礼しますね」

玉置がテーブルの椅子の上に立ち、換気ダクトの上部を見る。
玉置「ああ。外に繋がっている通気口の部分が裂けてもうてますね」


沙月「修理するか、新品に取り替えるか…」
玉置「修理すれば大丈夫だと思いますよ
ウインク
玉置「なあ、松本?」
松本「はい、大丈夫だと思います」

玉置「設計図はありますか?」

中央のテーブルに工場の設計図を置き、
椅子の横にバッグを置き、座って修理方法を検討する、玉置と松本。

 
 
その3に続く