『あの日の祭り太鼓』

[セット紹介]
『花月町の広場』

背景に畑や山が見え、都市部から離れた町と思われます。

舞台下手に、土産物屋。

舞台上手に、花月旅館。

舞台中央奥に、50cm程の高台。

 
 
 
[プロローグ]
(敬称略)

祭りの掛け声が聞こえ、太鼓が鳴り響く。
「それ、ヨーイヤサー
キラキラ

現れた神輿の上では、
赤いお祭り袢天を着た徹郎(新名徹郎)が太鼓を叩いている。

徹郎の下には、同じく赤い袢天を着た仲間達。
裕(吉田裕)、敦史(奥重敦史)、芳伸(太田芳伸)、
真也(松浦真也)、太一郎(佐藤太一郎)、大介(諸見里大介)、
か神輿を担いでいる。

同じく赤い袢天を着た真希(前田真希)とまりこ(森田まりこ)が
周りで彼らを鼓舞している。

春季例大祭でのお神輿は、花月町の一大行事。
彼らは皆、花月高校二年生で、『花月組』という神輿チームのよう。


今年も無事、お祭りが終わった。

裕「最高やったな!
爆  笑
佐「汗だくになった
爆  笑
奥「喉がカラカラや
爆  笑

芳「ほな、飲み物、取ってくるわ
ウインク
芳伸が実家の土産物屋に向かう。

松「徹郎の太鼓、良かった
ニコニコ
諸「しゅしゅしゅしゅ(徹郎の太鼓) 痺れたなあ
ニコニコ
新「お前の舌が痺れとるわ。(苦笑)」
諸「同級生なんやから、分かって。(苦笑)」


芳伸が飲み物を持ってくる。
裕「乾杯しよ!
爆  笑
裕「音頭は…大介やな!
ウインク
皆「なんで!?
タラー

大介が音頭を取る。
諸「しゃんぱ~い!」
裕「なんやそれ。(苦笑)」

裕「冗談や
ウインク
裕「太鼓を叩いた徹郎が主役や」
裕「徹郎、頼むわ
ウインク

徹郎が音頭を取り直す。
新「お疲れ様!」
新「みんなと祭りが出来て幸せや!
照れ
新「乾杯!
キラキラ
皆が飲み物を口にする。


皆で祭りを振り返る。
松「俺らが一番良かったな
ニコニコ

佐「今年は波乱もあったなニコニコ
真希が尋ねる。
前「波乱?」
裕「吉本高校の奴が文句を付けてきてな、『祭りの音がうるさい!』って」
芳「そっから、バトル。俺らの圧勝やったけどな
爆  笑
新「向こうも同じこと言うてるかもな。(苦笑)」


高校卒業後の皆の将来の話に。

裕は花月旅館を継ぐという。
裕「みんなの夢は何なん?」

芳伸は土産物屋を継ぐらしい。

敦史は東大合格のよう。
奥「偏差値40足りへんけど。(苦笑)」
裕「全然、あかんやん。流石に無理やで。(苦笑)」
奥「無理とか言うな!
ムキー
和やかな流れが嘘のように激昂する、敦史。

太一郎は、役者を目指すという。

(バンダナを巻き、頭髪がある設定の)真也は、ミュージシャンを目指すという。

まりこは美容師になるという。
ま「髪の毛切ってあげるから。みんな、ハゲんといてやー
口笛

真希は
前「私はお嫁さんかな?
おねがい
新「誰の?
ニヤリ
と、前歯を強調する。
会場が沸く
笑い泣き

大介の夢は
大「通訳かアナウンサー」
新「やめとけ。(苦笑)」

新名は、東京で会社を立ち上げるのが夢のよう。


まりこがぼんやりと近づいてくる『卒業』に触れる。
ま「卒業したら、みんなバラバラになるね
ショボーン
前「まりこ、やめて。泣きたくなるから
ショボーン
裕「卒業しても、みんなで集まって盛りあがろう!
おねがい

松「こういう時は歌を歌おう!
ウインク
松「ギター持ってきたし!」
裕「弾きたくて、うずうずしてたやろ?(苦笑)」
真也が、芳伸の実家に預けていたギターを取りに行く。


町長の岡田(Mr.オクレ)が現れる。
オ「若い力で祭りが盛り上がった
ニコニコ
オ「ワシも安心して死ねる」
オ「…」
オ「アホ~」

町長は去っていった。


真也は一曲目として『岡田町長の歌』を弾くという。

松「♪岡田町長の」
真也が観客に対し、
松「(歌ってという意味の)ハイ!」
客「…」
松「来いよ!来いよー!(苦笑)
笑い泣き
裕「あっ、続いていかなあかんの?(苦笑)」

松「♪岡田町長の」
客「…」
松「全然、歌えへんな。(苦笑)」

松「♪岡田町長の」
松「♪唯一の生き甲斐は」
松「♪パチンコ」
松「No No」
松「♪新喜劇」
松「No No」
松「♪それは 朝一で聴く ベンチャーズ」

観客の微妙な反応。
裕「長々と引っ張った挙句、この反応。(苦笑)」
新「ヌルッとした感じやな。(苦笑)」
笑い泣き

裕「…まあ、これも青春や!キラキラ

皆で盛り上がる。
 
♪青春を謳歌するような曲(※)が流れる中、
 
暗転。
 
記憶が定かでないのですが、
ET-KING『さよならまたな』のAメロ・Bメロのように思われます。
 
 
その3に続く