昨日ですね、急に思い出したんですよ。

 っていうか、一年に何度も何度も思い出すのですが、初めてカウンターでお寿司を食べた時の思い出です。


 私は、小さな頃は食べず嫌いで、偏食で、虚弱体質で、背は低くて、ガリガリで、頭悪くて、小便垂れで・・・

 そんなことはどうでも良いのですが、魚なんて食べれるのが鮭と鰈(カレイ)と鰯(イワシ)だけだったんですよ。煮魚とか刺身とか大っ嫌いでして。


 ある日、母親が買い物に行くってんで、私もついて行ったんですよ。私は、母っ子だったんで、特に買い物に付き合うのも嫌いじゃなくて。一緒に女性の服を見るのも嫌いではなく、よく母親にくっついて歩いたものです。

 小学校5年生の頃だったか、いつものように母にっくっついて買い物に行った時、梅田の三番街にある一軒の寿司屋に入ったんですよ。

 私は、生の魚が嫌いだったし、食べることが出来るのは、玉子か茹で海老くらい。あまり気乗りはしなかったのですが、寿司屋の暖簾をくぐった事などなかったので、妙に子供が入ることの出来ない大人の世界のようで興味はあったんですよ。


 カウンターに座るにも、チビの私には椅子が高くて、なんかこの場所が自分に不釣合いだってことを身体で感じました。それに、店に漂うお酢の香りも嫌いだったので、少し入ったことを後悔しました。

 母がその時、「こうちゃん、中トロ食べてみなさい。」って笑顔で言うんですよ。

 「中トロ」って物が何かも判らない。聞いたことも無かったので、母の笑顔に操られて「うん。」と答えました。

 出てきたのが、冴えない赤い色した生魚の寿司じゃないですか。。。本当に、後悔しました。


 悲壮感を漂わせて中トロを凝視する私を見て、母が笑顔で言うんですよ。「騙されたと思って食べてみなさい。美味しいから!」

 職人さんの前で、「嫌じゃ!」などと吐く勇気などあるはずも無く、またまた母の笑顔に背中を押されて、無理やり口に入れたんですよ。

 すると、口の中で奇跡が起きたんですよ。


 「なんじゃこりゃーーーーーー!」


 カルチャーショックでした。口の中で溶けたんですよ!生の魚なんて、臭くて野蛮だと思ってたのですが、想像とは違って程よいコッテリとした脂肪の甘みが口の中いっぱいに広がって。それでいて、まったくしつこくなくて。本当に感動でした!


 そこからがバカな私っ。

 「中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ中トロ」中トロ中トロ中トロのマシンガン攻撃!


 母は横で、かっぱ巻きと梅シソ巻きだけを食べて、嬉しそうに俺を見てたんですよね。

 いくら中トロの値段を知らないおバカな子供だったとはいえ、思い出すたびに恥ずかしいやら、母に申し訳ないやらで。。。

 だって、我が家は金持ちでもなく、その頃、母も内職をしてたんですから。。。


 あの寿司屋の中トロを思い出す度に、死んだ母ちゃんに反省するわけですよ。

 今は、母のお陰で脳みそみたいな白子以外は刺身大好きです!


 今日はですね!役場に税金払いに行って。

 ホシザキさんと商談。

 厨房機器も揃ったので、配管屋さんに依頼。

 ガスと灯油の配管についても農協さんに依頼!

 土木工事の関係で、砕石屋さんに電話。

 除雪機探しと・・・

 珍しく、家にいました。


 そうだっ!以前、更科の親分さんに教えていただいた、「メイスイ」届きましたっ!

 親分さん、ありがとうございました。



 身体が鈍ってきたので、京極町体育館に行ってみました。

 当然!筋力トレーニングです。

 マシーンも少ないですがありましたし、なんと言っても町民は無料で使える所が良かったです!


  


一応、ベンチプレスもスクワットの台を利用して出来ることが判明しました。


  


そうそう、帰りがけに気がついたのですが。

体育館に、こんな張り紙がっ!



甲子園二連覇を果たした、駒大苫小牧高校キャプテンの林 裕也君は実家が京極町なんですよ!!

どうですかっ!こんな人口3,000人の小さな町から日本一を決めたキャプテンがいるんですよ。

俺も、報告会に行ってくるかな~