今日から「更科」さんで修行です。期待と興奮でいっぱいになりながら、車を走らせました。今回は、駅から離れていたため、久々に車で出勤です。


    更科さん

 更科さんは、お蕎麦も饂飩も定食もされています。客席の数も40席程あり、今までには無かったタイプのお店です。 師匠からは「私とは全く違って幅の広いお仕事をされています。そんな中でも美味しい御うどんを作られていらっしゃる立派なお店です、たいへん勉強になるでしょう。」との事でした。俄然!気合が入る。

 到着!旦那さんと、お母様が支度をされていました。笑顔で迎えていただく。
 早速、お手伝いをさせて頂く。麺の打ち方から、出汁の取り方まで親切に教えていただきました。ネギ切りや、茹で上がった、おうどんの湯切りまで体験させていただきました。本当にありがたいことです。

 そして、営業開始!今までには無いほどの注文の数。「わわわわわ…」スタッフの方の動きが目でも追えないほど速さ。最初の30分は棒立ち状態…いかん!とにかく、話している言葉も耳に入ってこない程、早いのです。仕事を終えた後に、スタッフの方に、「何を言っているのか、声も耳で理解できませんでした。」と感想を述べたところ。笑って、「そうでしょう!私も最近になってようやく判るようになりました。フィーリングですからね、そのうち身体が勝手に反応するようになるんですよ!」
 3日間で大丈夫か!?俺!と、思いながら少しは反応できるように頑張るしかない。

 そして、待ちに待った賄いのお時間。「ぶっかけ」を食べさせていただきました。饂飩は非常に綺麗な麺線で、ばっちり!エッジの力強い腰のある麺でした。太さは普通でとても味のある麺。
 総合的な感想は「包容力がある優しい饂飩、だけど、出汁にも、麺にも一本しっかりしたものがある。」って感じです。やっぱり、作り手の気持ちがうどんを作るんだな。と思いました。冷も熱も両方を食べさせていただきました。
 お出汁や汁も、化学調味料は一切使わず、丁寧なお仕事をきっちりされているお店です。

 色々、多くのお勉強を一日にさせていただきました、ここで全てを書くことは出来ませんが。更科の旦那さんが、「うどんを勉強するのに金を取るとこもある。だけど、自分も誰かに教えてもらったんや、誰かに教えるのにお金などもらえません。釜たけさんは洗いざらい知ってることを誰にでもお教えになる。あの心意気に感銘してるねん。私も、うどんの世界がラーメンに負けないように、よい情報を共有しあって美味しいうどんを皆が作れるようになれば良いと思う。」このお言葉に「でかい!」と思いました。

 どこの馬の骨かわからない者に、懇切丁寧に、こんなに良くして頂いているのだ!皆さんに、恥ずかしくない饂飩を目指そうと心から思う!もっと頑張れ、俺!!