今週の見通し・株式 もみ合い、上値重い展開か
今週(12~15日)の株式相場は日経平均株価が1万0500~1万1000円の範囲でもみ合いとなりそうだ。昨年12月の米雇用統計を受けて8日の米株式相場が上昇、東京市場でも安心感が広がる見通し。企業業績の改善期待も根強い。ただ12月以降の上昇で短期的な過熱感が強く、いったん利益確定の売りが増える場面もありそうだ。
先週の日経平均は週間で251円88銭(2.39%)高。昨年8月に付けた高値を上回った。7日に財務相に就任した菅直人副総理の発言で円安が進み、輸出関連株が買われた。三井住友フィナンシャルグループの大型増資発表で目先の悪材料出尽くし感が広がり、銀行株も総じて高かった。
8日の米株高を受け、米シカゴ市場の日経平均先物(円建て)の清算値も1万0835円と、日経平均の前週末終値(1万0798円)を上回った。東京市場が休みの11日もシカゴ先物が堅調なら、12日の日経平均も高く始まりそうだ。
日米ともに企業業績の改善期待は根強い。また米雇用統計は市場予想を下回る内容だったが、雇用の回復ペースが一服したことで「米国の金融引き締めが遠ざかりカネ余りが今後も続く」(大和証券投資信託委託の長野吉納シニア・ストラテジスト)と、株価にはプラスとの指摘もある。
国内の経済統計では14日発表の11月の機械受注が注目される。市場予想の平均は前月比1.2%増で、新興国の景気拡大が国内製造業の設備投資にまで波及しているかを確認できる材料になりそうだ。
ただ、東証1部の上昇銘柄数を下落銘柄数で割って算出する騰落レシオ(25日移動平均)は、短期的な過熱感の目安とされる120%前後で推移。円高や米株安などの悪材料が売りのきっかけになりやすい。
米国では主要企業の決算発表が本格化。14日発表のインテルは好決算が予想される。ただ足元の業績がよくても「設備投資計画が低調ならば、日本のハイテク株の売り材料になりそう」(三菱UFJ証券の藤戸則弘投資情報部長)だ。
[1月10日/日本経済新聞 朝刊]
------------------------------------------------------------------
今週はJAL問題で、銀行株がどうなるかが焦点でしょう。
みずほ負債500億ですね。増資の噂が絶えないみずほ君、思惑どうりに増資が
出来るかどうかですね。
最近は銀行連動の内需の方が日本株は上昇しています。。
騰落レシオの過熱感は短期的に過熱状態なんですが、25日移動平均線は、
意外な事に過熱感はありません。。