ーー今週の見通し・株式 外部環境警戒で弱含みか
今週の株式相場はやや弱含みの展開か。外国為替相場の円高傾向に警戒感が出ているほか、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の再建問題など懸念材料がくすぶる。外部環境次第で換金売りが膨らむ可能性がある。ただ景気底入れ期待を支えに下値は限定的との声も聞かれ、日経平均株価は9000円前後でもみ合うとの見方が多い。
先週の日経平均株価は一進一退となり、週間では39円下げた。週半ばに一時9400円に迫る場面もあったが、円高の進行や米連邦準備理事会(FRB)が米経済見通しを引き下げたことなどが嫌気され、週末にかけて軟調に傾いた。
前週末の米株式相場は4日続落。シカゴ市場での日経平均先物(円建て)の清算値は9220円と、大証終値比で10円安にとどまった。ただ米10年物国債利回りが約半年ぶりの高水準を付けており、長期金利の上昇が景気回復に水を差す懸念が浮上している。
為替動向にも引き続き警戒感が強い。先週は一時1ドル=93円台まで円高が進んだ。今期の想定レートを95円前後に置く輸出企業が多く、「さらに円高が進むと機関投資家が換金売りを出すきっかけになる」(大手運用会社)。
日米で経済指標の発表が目白押しで、景気の改善度合いを見極める週となりそう。米国では住宅関連統計、国内では27日に4月の貿易統計、29日に4月の鉱工業生産指数や完全失業率などが予定されている。鉱工業生産は市場予想の中心が前月比3.2%の上昇。「当面の改善期待は織り込み済みでネガティブな方に反応しやすい」(立花証券の平野憲一執行役員)との声が聞かれる。
個人投資家の下値での押し目買い意欲は旺盛との指摘があるほか、週後半には株式型投資信託の新規設定が複数予定され、需給面で下支えになるとの思惑もある。先週末は東証2部指数やマザーズ、ヘラクレスの両指数が年初来高値を更新した。外部環境に不安が高まるようなら、内需関連の多い中小型株が選好される傾向が続くかもしれない。
[5月24日/日本経済新聞 朝刊]
(5/24 7:00)
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今週はアナリスト弱気ですね。
明日アメリカお休みだった気がします。
最近、外国証券の成り行き注文みてたら、売り買いが激減しています。
45日ルールの売りは止まりましたが、買いも入りません。
GM破綻・景気先行き不安は、株価は織り込んでいると、思いますが
やっぱり買うのは恐いですね。