いくつものメモ術本を今まで読んできましたが、自衛隊の観点から書かれている点が新鮮だったので手に取ってみました。

・メモの役割
メモにおいて「正、早、安、楽」が不可欠だといいます。
「正しく」「早く」「安心を得るために」「楽に」の頭文字です。
特に正確さが欠けてしまうとに関わる内容もあります。
まさに命懸けのメモ。

・兎に角省く
上記4つの条件を満たすためにはいくつかのテクニックがあります。
特に実践してみたいのが「究極まで省く努力をすること」
文章に起こしてメモをとってしまうと当然長文になりますし、ミミズ文字の原因になります。

後から読み返してサッパリ内容が分からないと何の意味も成しません。
頭文字やアルファベット、記号などを駆使して「書く量そのもの」を減らす事ができれば、読み返せるレベルのメモは取れるのではないでしょうか?
また、量を減らせれば物理的に大きい文字で書けますし、より一層読み返しやすいです。
省略が難しくても単語の羅列にするだけでも有効です。
(省略△→単語のみ〇)
とにかく必要最小限のメモにすることです。
簡潔にして明瞭。まさにミニマリズム。

・秒でメモれ
紙とペンを一瞬で取り出せるのがベスト。
鞄をガサゴソしている場合ではありません。
メモ帳を手にした後も、白紙ページを探す無駄も省くために、不要なページは破る、白紙ページにペンを挟んでおく等の工夫も大切です。また、瞬時にメモる姿勢を見せる事で相手への敬意を示すことも可能です。
常に戦闘態勢。メモに限らず、不要なモノは捨てて必要なモノがすぐ役立つように準備しておきましょう。

ポケットにメモ帳とペンを入れる行為により気合が入れば最早最強装備です。

・何が大切か分からない…
全ての内容をメモる事は不可能です。
そもそも速記録ではないので不要です。
では何が重要事項なのか…
まず内容の「必ず」「望ましい」を区別しましょう。
そして優先順位が分からなければ劣後順位で考えましょう。
(要は消去法)

・思考を深めるには…
書いたメモを3回は読み返すべきとのことです。
必要に応じて追記しましょう。そのためには余白が必要です。
余白は先行投資とまで著者は言っております。
また、息詰まった時はメモを眺めてそれぞれの比較も有効です。
「結合・省略・発展・変形」の4工夫を凝らして思考を深めていきましょう。

いくつかのメモを並べる事で気付くことがあるはずです。

私含め一般人では命懸けの活動はありませんが、学ぶ点が多かったと思います。

瞬発力も大切ですし、「即断!即決!即行!」で取り組みたいですね。