今回2冊ほど室町期がメインの本を読みました。
(風の群像と室町の覇者足利義満)
まあ時代小説が少ない事!
鎌倉期と戦国時代の狭間の時代の認識って割とふんわりしてる人が多いのではないでしょうか?
ざっくり流れを説明してみますと
①元寇により御家人頑張るも恩賞少なく幕府へ不満募る。何なら気付いたら源氏の血筋でもない北条氏が実権握ってるし。
②本来長男に継がせる所、天皇が次男を愛し過ぎて、長男と次男の血流交互で天皇即位するように決まる。
③次男の系統で野望を持った天皇が現れる。
(後醍醐天皇)
④天皇退位するも野望は消えない。
幕府に対する武士の不満を利用して、討幕活動。
(略して討活)
⑤幕府側の大将(足利兄弟)を寝返らせて討幕成功。
⑥天皇中心の政治を!と思いきや…
足利氏が室町幕府開いちゃった!
といった感じでしょうか。
この後も後醍醐天皇が没したり、足利兄弟の喧嘩が始まったりと続いていきます。
そして3代目義満にて権力は最高潮にまで達し、揺るぎない室町幕府が完成!といった感じですかね。
かなり緩くてすみません。
間違ってたらすみません。
ここで最初の疑問に戻ります。
「室町期って時代小説少ないし、何なら大河とかやった事無いのでは?何で?」
答えは「ザ・主人公」がいないからだと
私は思いました。
野心を持った天皇(後醍醐天皇)も途中で没っするし、何なら一瞬しか政権を手に入れてないし。足利兄弟としても兄貴の尊氏は功績も少なく、弟の直義は政治面で1番働いたんでしょうが、最期は兄貴に負けてしまいます。義満まで行くと目立つ戦い!とかありません。
もう1つ考えられる理由は「天皇に逆らった足利尊氏は悪党、味方した楠木正成こそ正義!」という概念が最近まで日本にあったようです。まあ大人の事情ってやつですかね。
司馬さんが書かなかったのもそういった事情なんでしょうか…
調べてみると昔に1回だけ大河はやっていたようですけどね。
まあ、そのうち復習がてら太平記でも読んでみようと思います…
今は親父に借りた日本国紀を愛読書中です。