私は今まで
彼女が2人しかいた事がない。
それも中3と高2の時だから
相当昔だ。
当時付き合ってくれた彼女に
「自分に自信がない」といった事を
何回も話した記憶がある。
今思うと本当に申し訳ない。
事件は小学校5年か6年。
それまでは表には出さないが
自分の顔が好きだったし
男子の中でも
かっこいい部類に入れてると
幼いながらにも思っていた。
ある日
給食当番の女子から突然
「あんたの顔ブサイクだよね!」と
真顔で言われた。
特別仲の悪い相手でも無く
あまりにもショックだったので
今でも鮮明に覚えている。
言った本人は絶対覚えていないが。
それをキッカケに私は守ってきた
自尊心をぶち壊され
自分なんて
女性には受け入れてもらえない
顔面なんだと思うようになった。
高校を卒業してからも
隣の女子の多い学課で
勝手に憧れていた子を
親友に紹介してもらい
アタックしたが
最後は
「友達としかみれない」とフラれた。
「君は少し年上の人の方がいいよ」
とまわりに言われ
会社の先輩に合コンに誘ってもらい
良さげな方にアタックしたが
「弟としかみれない」とバッサリ。
男社会で機会は少ないながらも
我ながら頑張ってはいたが
結果はズタボロ。
傷口に塩を塗る結果となり
私の自尊心は修復される事はなく
恋愛は自分ができるもんじゃないと
確信し仕事や趣味へ逃げる事にした。
それから約5年程経ち…
私も26歳だ。
今年の4月に新しい係で
歓迎会をしてもらった。
その時も飲み会でお決まりの質問。
「彼女いるの?」
「何でいないの?」
「欲しくないの?」
「それで楽しいの?」
めんどくさい。
そりゃ喉から手が出る程欲しい。
ベタなデートとかしてみたい。
愛車の助手席に彼女を乗せてみたい。
言えるはずもなく
「出会いがなくて
なかなかできないんですよねえ」
「趣味が多いので十分楽しんでます」
とお決まりの返しで逃げた。
中には同じ会社の軽音部で
歌がクソうまくて
少し色黒の爽やかイケメンで
幸せな家庭を築いているであろう
年齢が5個ぐらい上の
先輩が話しかけてきた。
「若いのに落ち着いてるし
何でできないんだろうねえ」
「俺も少し前だったら
誰か絶対紹介してた!」
お世辞でも嬉しいお言葉をいただいた。
慰められてる自分が情けない。
気づけばその先輩が飲み会を
回していて
皆んなを気持ちよくしていた。
そりゃあなたモテるでしょうね!
「君は男3人兄弟の長男なんだから
絶対に妹的な人が合うよ!」
とベタなアドバイスもいただいた。
隣のグループからは
「あいつマッチングアプリで
美人と結婚できたのか!
イケメンでもないのに!悔しい!」
話しているのが聞こえた。
確かに非常に失礼だが
私もその人は面白い顔だと思う。
10個ぐらい年齢上だけど。
飲み会の帰り道ヒシヒシと考えた。
・年下の女性と交流をした事がない。
自分を受け入れてくれる人が
1人くらいいるかもしれない。
・アプリなら人見知りの私でも
仲良くなれるかも。
そういや2人目の彼女はmixiで出会った。
そもそも自分に自信がないから
いつまでも
人見知り引きずってるんだろうな。
いい歳こいて。
少なくとも年齢相応の男には
なっていないとダメだと思った。
いい人ができたとしても
頼りない男では嫌だ。
いつまでも逃げるわけにもいかない。
これがマッチングアプリを
はじめてみた経緯である。
(それにしてもアプリ難しい…)
いつもなら文量的に
記事をいくつかに分けるのだが
やはり一本化すると長い!