涙する親父を初めて見て
どんな時も強いし、頼もしい。
弱っている親父を
私は今まで見た記憶が全くない。
親父は完全にエリート。
頭もいいし、体力もある。経歴もすごい。
そんな親父を
私は心から尊敬しているし、
何よりも昔からの憧れだった。
だから職種も同じ電気を志した。
しかし祖父の葬式で喪主を務めていた時に
泣き崩れて弱っている親父を初めて見た。
私の中で何かが弾けた。
頼むから泣かないでくれ…
こちらも泣いてしまう…
そう思いながらも
私も涙が止まらなくなっていた。
そして初めて見た弱っている親父を、
今迄数えきれない程助けてくれた親父を
今度は私が人生をかけてでも
守らなければならないと決意した。
目の前で
旅立った祖父に向けてそう心で誓ったのだ。
※
もちろん母親も同じぐらい大切である。