涙する親父を初めて見て 


どんな時も強いし、頼もしい。

弱っている親父を

私は今まで見た記憶が全くない。


親父は完全にエリート。

頭もいいし、体力もある。経歴もすごい。


そんな親父を

私は心から尊敬しているし、

何よりも昔からの憧れだった。


だから職種も同じ電気を志した。


しかし祖父の葬式で喪主を務めていた時に

泣き崩れて弱っている親父を初めて見た。


私の中で何かが弾けた。


頼むから泣かないでくれ…
こちらも泣いてしまう…

そう思いながらも
私も涙が止まらなくなっていた。

そして初めて見た弱っている親父を、
今迄数えきれない程助けてくれた親父を
今度は私が人生をかけてでも
守らなければならないと決意した。

目の前で
旅立った祖父に向けてそう心で誓ったのだ。

もちろん母親も同じぐらい大切である。