はじめに
暗い話なので読まなくて大丈夫です。
私が絶対に忘れたくない事なので
記録として残します。
2021年7月に祖父が亡くなった。
その後99日後(100か日)に
祖父に招かれたかの様に
祖母が亡くなった。
私にとって
人生初めての葬式。
高校卒業する時に親に買ってもらった
礼服のタグを切る時が
こんな形できてしまい
とても悲しかった。
祖父の葬式の合間に、
祖母が久々に会った私や弟達に、
昔の話をしてくれた。
私の覚えていないことまで
細かく記憶しているのだ。
私もうんうんと聞いていた。
葬式が終わり、
式場から祖母達が家に向かう車を
見送ったシーンが今でも忘れられない。
なんだかこれっきりもう
会えない予感がしたのだ。
最後手を取って一言
「絶対元気でいてね」と
励ませばよかったとその後
何度も後悔した。
情けない話だが、
久々にあった祖母に
緊張してしまっていたのだ。
伝えたいことも
伝えられない自分を恨んだ。
結局その後は
祖母も体調を崩して入院。
コロナ禍の為、
容易には会いにも行けない。
結局何も伝えられず
そのまま祖母も亡くなった。
人は死んだらもう会えない。
分かってはいたはずなのに。
それまでは遺体を目の前にしても
どこかフワフワしていた。
この時、
人が死ぬという事を
実感した。
※
コロナ禍だから、相手を想いやって
会いに行かない。
確かに人として正しい考えだとは思う。
ただその相手、
もしくは自分が、
明日死ぬとしたら
本当にそれで良いのだろうか?