参加先のNPOの方が、自分の所属の建物の催物にこられたとき、1階からのエレベータで行き先まで上がる導線が最近まで知らなかったということを聞かされました。

 この建物はもともとデザインを重視し案内表示が少ない上にデザインにこって目立たないようにされていること、大きく三つの部門が入っている建物であるため三次元的空間の位置把握が難しいこともあり、自分の目的とする場所への移動経路が慣れないと非常にわかりづらく成っています。
 この状況を改善しようと各部門がそれぞれ手直していますが、見栄えが悪くなりひいてはかえって導線をわかりづらくしている恐れもあるようです。

 巨大な建築物は最初にその当たりを設計に反映させておかないと、事後のリニューアルでは莫大な費用がかかってしまいます。

 こういうことが不可避的におきてしまうのは何故かを解明するのは学者の仕事ですが、その前提として現状を把握ししかるべきところにその情報を伝え、以後の同様の事例に反映していく体制を確立する必要がありそれを実施していれば、こういうことはくりかえされないはずなのですがなかなかそうはいかにのが現実でしょうか。

 これは、建物の設計だけでなく、情報誌の発行やNPOの存立でも同じことだと思います。
 このあたりは次の本が参考になりますが、自分の仕事も多様な観点からとらえなおせば、異なる仕事でもそれなりにやれるのだと思い知らされた一言だったような気がします。 


著者: 金子 勝, 児玉 龍彦
タイトル: 逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす