『知っているのか雷電』

江戸時代、254勝10敗2分という大相撲史上他に例を見ない大記録を残した雷電為右衛門(らいでん ためえもん)という力士がいたことは有名だが、
彼は当時の力士の中では独創的かつ挑戦的であり、毎度の取組にて誰も見たことのない新技を披露していたことはご存知のことであろう。
観客は雷電の新技を見るたび、「あの技はまさしく"大往生"!」「(そんな技まで)知っているのか雷電!」と雷電の博識振りを褒めそやし、熱狂したという。
なお雷電作とされる「諸国相撲控帳(雷電日記)」にも、「識つてゐるのか雷電!」と声援を受けたという記録が残っているので是非ご参照願いたい。

現代、宮下あきら氏の代表作『魁!!男塾』において、謎の武術について雷電という人物が由来等を説明するという「お約束」があるが、
「知っているのか雷電」と声をかけることから考えても、このお約束は上記の雷電為右衛門の故事を参考にした事は自明である。
 ※なおこの時説明に使われた文献の多くは民明書房の書籍から引用されており、当社の名前を少年少女に広く知らしめた功績から
 当社創立記念70周年式典(1996年)にて雷電氏を表彰、また特別講演を開催したことは記憶に新しいことであろう。
なお、この「知っているのか雷電」に触発されてYMOの「ライディーン」という曲ができたことは賢明な読者諸兄はすでにお気づきの事であろうが、
ライディーンに並ぶ代表曲「テクノポリス」は、実は雷電為右衛門のライバルであった力士「丁駆王堀助(てくのう ほりすけ)」をもとに作られたということは意外と知られていない。


民明書房刊『呉 竜府・おぼえていますか〜民明書房創立80周年記念会報』より




他の民明書房はこちらから!↓









今日は民明書房の中で一番有名な「呉竜府(ごりゅうふ)」にまつわる「ゴルフ場記念日2020」らしいです。
更新はたまたまです。



民明書房創立80周年記念会報を読んでいたら、なんと
「知っているのか雷電!?」の由来が書いてありました。
ふーむ、やっぱり民明書房はタメになるのう!口笛

※ちなみに民明書房社創立80周年は2006年。90周年は2016年、100周年は2026年です。あと6年!



この「知っているのか雷電」とは……
押忍!不肖、れいにぃ一号生が説明させていただくであります!
それでは、耳の穴かっぽじってよく聞くであります! 
アイアム ア ボーイ!
ジスイズ ア オクトパス!!(違)


……この「知っているのか雷電」とは、漫画『魁!!男塾』のいわゆる「様式美」でして、

敵もしくは味方が謎の技(または儀式など)を披露
富樫、虎丸などが「な、何じゃあ、ありゃあー!?」などと盛大に驚きながら実況する

雷電などが「むう!あれはまさしく○○!!」や「あれはまさか世に聞く△△!?」と謎の技名を言う

その人に「し、知っているのか雷電!!?(王大人なら「知っているのか王大人」、など)」と聞く

民明書房(や他の文献)を使ったりしてその技の説明

みたいなやりとりがたびたび出てきます。
そこでの説明キャラの多くが、みんな大好き雷電(↓の画像の上のコマで喋っているキャラ)です。





という記事にまとめられていますが、そこでの調査結果では
「知っているのか雷電」と言われてから説明した回数は13回、
さらに誰にも聞かれてないのに雷電が説明を始めた回数は16回
だそうです。
2位の月光(5回)と大幅な差があるのが恐ろしい。やはり雷電は物知りだった…!



ちなみに、男塾には民明書房だけではなく、他の出版社からの文献があります(最後の方は明らかなネタとわかるように「日本曙蓬莱武術協会理事長からの談話(写真付き@誰だよ)」なんてのもありますが)
明言はされていませんが、れいにーが思うこれら出版社の元ネタを記載します。
どこかで明言されていましたらぜひ教えてください。

太公望書林……嘘で人を釣る→釣りの名人太公望
英学館……英才+小学館?
時源出版……字源(文字の起源)?次元大介?
曙蓬莱新聞社……春はあけぼの+蓬莱(嘘という意味では竹取物語の「蓬莱の玉の枝」から?)、朝日新聞も?
ミュンヒハウゼン出版……ほら吹き男爵(ミュンヒハウゼン男爵)

ちなみに曙蓬莱新聞社は日本曙蓬莱武術協会の協会誌もやってるらしいです。知らんがな!




さて、アメブロ唯一の民明書房ネタを定期的に発信しているこのブログ、実は民明書房ネタ記事は2タイプあります。
あなたはどちらのタイプがお好きですか?あなたの1票が今後のネタ作りに生かされる……かもしれません。


『むぅ、あれはまさしく○○!』
民明書房の文献引用の形。
ネタは全般。当て字と由来さえ決まればなんでも作れます。
文献引用扱いなので、文章はちょっとお堅い。
このブログでは特撮系と一般系で分かれてます。


『羽園先生の語源すごいぜ!』
ラジオ番組形式で、質問とそれに対する回答の形。
ネタはおもに由来や語源、起源がメイン。
たまにチャレンジ的なものもあります(寿限無とかズンドコベロンチョ13日の金曜日など)。
口語なのでお手軽。内容的には"参考文献民明書房"がなければ騙されてもおかしくない…かも。



どちらも民明書房まとめから行けるので、気が向いたらぜひどうぞ!
60を超えるネタがあなたを待ってます!(待ってない)

それでは、これからもよろしくお願いします!




あと参考までに。
イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の「ライディーン」はこちら↓





そして「テクノポリス」。古いけれど名曲です。