『末頂面(まっちょうめん)』

世は平安時代後期、武士の台頭と治安の乱れにより厭世観が民衆に広まりつつあったが、最澄や伝教大師は(注)、この世相を仏教における末法思想、つまり「末想(まっそう)の世」であるとし
仏教の教えが廃れるため、個々人が己の力により困難を切り開く必要があると説いたことがわかっている。
鎌倉時代となると、この末想を仏像により表現しようとしたのがかの有名な運慶(うんけい)、快慶(かいけい)らの仏師である。
彼らの代表作である東大寺南大門の金剛力士像(国宝)は筋骨隆々であり非常に力強い像であるが、これは末想の教え、すなわち己の力は重要だと言うことを示しているのはお分かりであろう。
人々はこれを「末法思想(末想)の頂点にある面(顔)」、すなわち「末頂面(まっちょうめん)」と呼び、自らも力士像のような筋骨隆々な体となろうと今で言う筋トレを行い乱世に備えたとされている。
その後、マルコ・ポーロの東方見聞録によって「黄金の国ジパングにはマッチョーメンと呼ばれる筋骨隆々な像がある」と紹介されたことで
末頂面は筋骨隆々な人を表す言葉として欧米諸国において広く知られるようになったことは非常に有名である。

現代、金剛力士像のような力強い筋肉(マッスル、マッソー)を持つ人のことをマッチョメンやマッチョマンと呼ぶことがあるが、
これは末頂面や末想が由来であることは賢明な読者の諸兄はすでにご存知のことであろう。
なお、末頂面は「まっちょうづら」と誤読され、その後「仏頂面(ぶっちょうづら)」という言葉に転じたことは意外と知られていない。


民明書房刊『古来日本の仏像、仏閣 〜仏師何人言える?〜』より


初版に誤植がございました。深くお詫び申し上げますとともに、下記の通り訂正させていただきます。
なお、第794版においては問題なく修正されております。

【誤】最澄や伝教大師は、
                
【正】最澄(伝教大師)は、









筋肉がこう……最高だ!


はい、久しぶりに羽園先生の民明書房ラジオではなく、普通の民明書房から引用です。

お分かりの通り、元ネタはマッチョムキムキ物語から。えっ?知らない?

アニメ化して『見るプロテイン』となった「ダンベル何キロ持てる?」が歌と共に話題となってるみたいですね!
ケンガンアシュラから追っかけてましたが、有名になったものです…おめでとう!

ちなみに、家族で乗る車で聴くCDに、「マッチョアネーム」と「お願いマッスル」をこっそり入れたのですが、
子どもが「まっちょーまっちょーきんにくはまっちょー」と歌いだすようになりました。





どういう曲なのかはこちらから↓



個人的にはEDのマッチョアネームの方が好きですね!この曲を聴くと、筋トレしたくなります。




ちなみに、昔からある元祖『聴くプロテイン』、マッチョマンという曲がこちら。どこかで聞いたことあるかも?






最近は(昔から?)筋肉や筋トレブームですね…
筋肉は裏切らない!

とりあえず、ポヨポヨお腹を回避するため、2日に一回は寝る前にバイシクルクランチ40回×3セットだ!見てなさい!


……さい?
さい…
さい…

はい、サイドチェストーー!(お約束)



なお、末頂面とされた東大寺南大門の金剛力士像(国宝)はこんな感じ。ムキムキだ。


ナイスバルク!