『茂虚衆(もっこしゅう) 』
古代中国は漢後期の頃、権力の弱体化によって世は乱れ新興宗教が台頭していた。
その中でも末法思想で嫌世派の虚衆(こしゅう)と、繁栄再生を信じる茂衆(もしゅう)は二大勢力であり、
その相反する考えのためたびたび衝突しては死者を出すほどの争いを繰り返していたという。
しかしある時、神の声を聞いたと言う少女紫苑(しおん)が争いの場に現れ
「世は繁茂と破壊を繰り返すもの。一方のみはありえません」と説いて両者を和解させたという。
彼女の考えは一気に広まり、虚衆と茂衆はやがて
紫苑を教祖とした「茂虚衆(もっこしゅう)」へと変わっていった。
なお彼女の死後、政治の腐敗を嘆いた茂虚衆信者が
繁栄のために破壊を行う黄巾党へと変わり、三国時代を引き起こしたことは周知の通りである。
現在、あるゲームのアンドロイドがKOS-MOSと名付けられているのは
虚衆・茂衆を由来にしたことは明らかであるが、
インターネットで同じキャラが邪神モッコスと呼ばれ崇められていることは
破壊的な改革を求めて暴走した後期の茂虚衆の故事に関連があるのかどうかはわかっていない。
民明書房刊『小説"是の性 第弐章" 限定版(呪人形付き)』付属解説冊子より
古代中国は漢後期の頃、権力の弱体化によって世は乱れ新興宗教が台頭していた。
その中でも末法思想で嫌世派の虚衆(こしゅう)と、繁栄再生を信じる茂衆(もしゅう)は二大勢力であり、
その相反する考えのためたびたび衝突しては死者を出すほどの争いを繰り返していたという。
しかしある時、神の声を聞いたと言う少女紫苑(しおん)が争いの場に現れ
「世は繁茂と破壊を繰り返すもの。一方のみはありえません」と説いて両者を和解させたという。
彼女の考えは一気に広まり、虚衆と茂衆はやがて
紫苑を教祖とした「茂虚衆(もっこしゅう)」へと変わっていった。
なお彼女の死後、政治の腐敗を嘆いた茂虚衆信者が
繁栄のために破壊を行う黄巾党へと変わり、三国時代を引き起こしたことは周知の通りである。
現在、あるゲームのアンドロイドがKOS-MOSと名付けられているのは
虚衆・茂衆を由来にしたことは明らかであるが、
インターネットで同じキャラが邪神モッコスと呼ばれ崇められていることは
破壊的な改革を求めて暴走した後期の茂虚衆の故事に関連があるのかどうかはわかっていない。
民明書房刊『小説"是の性 第弐章" 限定版(呪人形付き)』付属解説冊子より
※過去、某スレに投下したネタの転載です。
※転載にあたり、改行やわかりづらい文章等を少し修正しました。
過去作品掘り出し7作目です。
本当は、ここらでボルダリングの記事を書きたかったのですが
(ちなみに日曜日はすでに響鬼の民明書房を掘り出し済みなのでそれになる予定)
相変わらずの多忙により、急遽このネタに。
元ネタは、知る人ぞ知る「邪神モッコス」です…
これ、2004年に発売された『ゼノサーガ・エピソード2』限定版に同梱されたKOS-MOSのフィギュアが元ネタです。
この限定版、18,690円(ゲームだけは7,329円)なので、10,000円くらいしてる非常に高額なフィギュアなんですが、
それが、こちら。
………いやこれ本当に、当時は
どうしてこうなった
の嵐でしたね…
ゼノサーガエピソード IやIIIに出てくるKOS-MOSとも全く違うデザインな上に限定版フィギュアの出来がこれなので、
当時は某掲示板でネタにされまくり、一部ではその虚ろな眼差しから邪神モッコス様と呼ばれカルト的な人気を博したこともあります。
この民明書房ネタを通じて時代を感じてもらえたら幸いです(何
げに恐ろしきはそれを愛でる者の多さよ