『難脱帝(なんだってい) 』

古代中国は唐の時代、貴馬香具師(キバヤシ)という、皇帝に献上する馬(UMA)の装飾具を作る職業の男がいた。
彼は皇帝の奴隷のような境遇に不満を持ち、一攫千金を夢見て、

伝説の未確認生物が自らの巣を金銀財宝で飾り上げているという
野巣・虎駄無巣(のす・とらだむす)伝説を信じて泰山の山深くに仲間達と一緒に入っていった。
しかし、そもそも嘘臭い伝説であったためにたどり着けるはずも無く、
愚礼(ぐれい)な人間に襲われそうになったりするたびに、
「アナタは一体、何度私の前に立ちはだかるというのか・・・ 野巣虎駄無巣よ!」とつぶやいたという。
結局10年ほどの年月をかけても何も見つからなかったといい、
貴馬香具師らは
「おれたち(人類)は……何もかも…… 何もかも遅すぎたんだ…………」と嘆いたり
「あきらめない!!それがオレたちにできる唯一の闘い方なんだよ!!」 と叫んだりしたという。
彼らに出会った付近の村人は、「自分らが勝手に騒いどいて何を言ってるんだ」と 
笑笑会有(えむえむあある)と名づけて笑いものにしたと記録にある。 
ちなみにこの話は難脱帝(なんだってい)、すなわち「皇帝の徳を脱して(ミステリーを調査するのは)難しい」 
という意味の説話で、MMRのナワヤたちが「な、なんだってー(AA略」と叫ぶのは 

「編集長あってのMMRだ」という意味もこめられている。 

民明書房古代中国研究班MMR(Min-Mei Research)刊 『ここまで来ると、もはや 必 然 …』より



※過去、某スレに投下したネタの転載です。
※転載にあたり、改行やわかりづらい文章等を少し修正しました。







過去作品掘り出し6作目です。
元ネタはご存知…

で有名な(?)MMR マガジンミステリー調査班から。
個人的にMin-Mei Researchがお気に入りです。


MMR主要ネタはこちらのブログにまとめられてますので、あえてここでは書きませんが、
何回人類は滅亡すればいいんだ!って感じですよねニヤリ
オカルトをベースにしたネタ的には面白いですが…


自作民明書房の中では、「な、なんだってー!」ネタと共にそこそこ広まった感があります。
調べたらなぜか怖い話まとめに転載されているという。な、なんだって(AAry

まだ当時はネタの練度が低く、古代中国なのに明らかな訓読みの当て字があったり、ちょっと無理な音訓読みがあったりしますが
あえて修正せずに、ほとんど公開当時そのままにしてます。


今作るなら…そうですね、

貴馬香具師(キバヤシ)
貴馬爺氏(キバヤシ)


伝説の未確認生物が自らの巣を金銀財宝で飾り上げているという
野巣・虎駄無巣(のす・とらだむす)
体は瑪瑙の珠で、桃や伽羅の香りを持つ、仏陀や釈迦牟尼とも例えられる崇高な動物、「瑙珠桃羅 陀牟崇(のうしゅとら だむすう)」


笑笑会有(えむえむあある)
永夢得無亜流(えむえむありゅう、永遠に夢を見て得たものは無駄な偽物(亜流)ばかり)


あたりかな?………逆にくどいか笑い泣き
所詮ネタなので、音読み訓読み関係なく勢いで行った方がいいのかもしれません。