『指輪物語(ゆびわものがたり)』

古代中国は春秋戦国時代、冥という国に莎 烏龍(さ うろん)という暴君がいた。 
冥王の莎烏龍は圧政により民を苦しめたことから、裸足で地を歩く「歩人(ほびと)」族が中心となって
反乱を起こし、ついには彼を打ち倒した。
歩人族だけでなく、木々の枝から枝へ移り住む「枝流夫(えるふ)」族、
洞窟に住み、土と共に生きる「土和夫(どわふ)」族などの民族が協力し合い暴君を倒すこの話は
やがて民衆のなかで英雄談として語り継がれたという。
また後世になるとだんだん内容が変化し、水滸伝や三国志演義のような歴史小説になっていった。
小説では、龍や蛇のうろこのような硬い衣「岩蛇龍布(がんだりゅうふ)」をまとい仙術を使う白
ひげの仙人が指導者となっており、
冥王莎烏龍を倒す他に、悪の仙人、捨流瞞(しゃりゅうまん)との「哀前牙隆土(あいぜんがりゅうど)の戦い」や
邪龍、猛瑠洞龍(もうるどうりゅう)の討伐、暗愚魔縷(あんぐまる)の魔王の撃破、などの話が創作されたという。
なお、この物語は残念ながら焚書によって歴史から失われてしまい、現在ではその話の全貌を知る事はできない。
ただ、指輪の細工職人であった呉 羅務(ご らむ)が検閲を恐れて指輪に彫ったわずかな文章だけが現存している。

昨今、「指輪物語」という小説が映画化されて大ヒットしているが、実はこの話は作者のトールキンが
中国の文献を調べたとき
たまたま発見した上記の指輪の文章から想像を膨らませて作った話だ、ということはあまり知られてはいない。
なお、指輪物語や前作「ホビットの冒険」は「中つ国」を舞台とした小説であるが、この中つ国とは
中華民国、すなわち当時の中国が名前の由来となっていることは意外と有名である。

民明書房刊『
You は Shock!あなたの知らない原作・元ネタたち』より


※過去、某スレに投下したネタの転載です。
※転載にあたり、改行やわかりづらい文章等を少し修正しました。










過去作品掘り出し4作目です。
……えっまだ4作しか再公開してないの!?

元ネタはお分かりのようにロードオブザリング、指輪物語です。
当時映画が公開されており(王の帰還が2003年12月公開で、その記念に作成)、大流行してました。
映画も全て見ましたが、CG技術の進歩に驚いたものです。ガラドリエルとか綺麗だったですね…

なお、ロードオブザリングの原作も、「トールキンがホビットが書いた本(の写本)を発見し、抜粋翻訳した」
という体裁なので、この民明書房の文献に書かれたこともあながち嘘じゃないという(ホビットが古代中国にいたかどうかは別として)。


閑話休題。

再公開に伴って、結構追加修正しました。
当時の作品は検索じゃまず出てこないので比較は難しいと思いますが、無茶な当て字とか無茶な展開もあったので…
あの時君は若かった〜〜ニヤリニヤリニヤリ

ちなみに、この民明書房の書籍、餓羅覇道(がらはどう) と一緒なのに気づきましたか?
公開当時も、ガラハド書いてこちらを作って、という感じでした。
当時の某スレには結構ひねった書籍タイトルが多く、自分も負けじといろいろ考えるなど、かなり面白かったです。

なお、公開当時の書籍名は
You は Shock!あなたの知らない盗作作品たち!
でしたが、さすがにひどいタイトルだったので絶版になりました(=ここでの公開時に修正)