あるお見合いの席にて…

コーン(ししおどしの音)  ←偏見

「あの…ご趣味は何ですか?」
「最近ボルダリングをちょっと遊んでまして」
「ボル…?」
「ボルダリング」
「ああ、あのニンゲン観察バラエティ」
「それはモニタリング」
「じゃあ、もちもちなドーナツ」
「それはポン・デ・リング」
「スノボ買ったらやらなきゃいけない」
「エッヂのダリング」
「いとしいしと」
「ロードオブザリング」
「豪華なデリバリー」
「ケータリング」
「犯罪者の心理を学ぶ」
「プロファイリング」
「ハリーポッターと大漏斗」
「J・K・ローリン…………え?大漏斗?」



……とまぁ茶番は置いておいて。
長い茶番だな!!


今回は、『そもそもボルダリングって何?』ってお話です。

いや、その、ボルダリング日記とかやってく上で思ったんですが、
多分ブログ見てる人の中には
「ボルダリングって最近聞くけど、何のこと?」
とか、
「ボルダリング?クライミング?何が違うの?」
とか、
「ああ、あのニンゲン観察バラエティのこと?またかい!
とか
そう言う人が少なからずいると思うんですよね。

ぶっちゃけ自分(れいにー)もわかってないですがグラサングラサン

なんで、そういう全く知らない人に対して「ボルダリング面白いよ!初心者がエッセイ書いてみたから読んでね!」とか言っても
「………ふーん…?(なんかよくわかんないな…)」
ってなっちゃうと思うんですよね。
(このブログを見てる時点で多くの人はボルダリングのことをだいたい知ってるとは思いますが)



と、言うことで。
ボルダリングとはなんぞや。

結論から言うと、

ググって下さい。
※ググる…Google(グーグル)とかで検索すること





……いやもう丸投げ感ハンパないな!

ググってって。一言目にググってって。
心にググっと群馬県だよ!(意味不明)
いくらなんでも初心者が説明するのは無理なんだよ!説明放棄だよ!
でも難しいんだよ!いろいろあるんだよ!いろいろ!


……とまぁそれはあまりにひどいので、ざっくりと簡単に。ニヤリ



自分の認識としては、ボルダリングとは
1)ロープやハーケンと言った道具を使わずに
2)ホールドのついた壁、または数mの岩等を
3)登ることを目的とした、スポーツ
だと思ってます。


それじゃあ、1つづつ。


1)ロープやハーケンと言った道具を使わずに

クライミングロッククライミング、というと、なんか奥深い山の高い高い岩壁で、ハーケン(輪のついたクサビ)やボルトを壁に打ち込んで、ザイル(丈夫なロープ)とか縄ばしごを使って
「ファイトーー!!」
「いっぱーーつ!!」
的な、あんな感じをイメージする人が多いと思います。
実際、クライミングとしては間違ってませんしね;

ボルダリングはというと、こういった道具は使いません。
ボルダリングはフリークライミングと呼ばれるものの1つですが、このフリークライミングというのは
「己の力だけで登る(保持のための道具を使わない)クライミング」の事になります。

具体的に言うと、足場にするハーケンやボルト、縄ばしごを使わずに、己の手足のみで岩に張り付き、登ります。
ちなみにフリークライミングでもロープを使うもの(リードクライミング等)がありますが、
それはあくまで「落ちた時の保険」であり、このロープは登る事に使うわけではありません。

ボルダリングはそのフリークライミングの中でも
使用するものが最少で、
・クライミングシューズ(無くてもよし)
・チョーク(無くてもよし)
・己の身体(無くてもよし)
だけで登ります。
まさに、己の力だけで登るスポーツなんですね。

あれ?命綱(ロープ)はつけないの?落ちたら危なくない?
と思ったあなた、いい質問ですね!(池上彰風に)
そこは次の部分に関わってきます。



2)ホールドのついた壁、または数mの岩等を

これも、ファイトーー!いっぱーーつ!から考えると、
クライミング=落ちたら死ぬかもしれない高さの壁を登る」なイメージですが、
ボルダリングはもっと低い、やっても4〜5mの壁を登ります。
つまり、「ボルダリングは命綱が無くても危なくない(危険度が割と低い)高さを登る」
というのがもう一つの特徴です。
打ち所悪ければ数mの落下でも死にますが、それはある意味運なので仕方ないです。

もともと、ボルダリング(bouldering)は、「boulder+ing」から来ています。
で、boulderは何かというと、「巨石」とか「丸石」とかいう、いわゆる川上流とかにある「ひと抱え以上より大きい岩」のことになります。
そういう意味から来てるので、ボルダリングは高い高度の岩壁とかは登らないんですね。
ジムの壁も、高くて5mくらいだと思います。

というか、最小限装備で10数mの岩壁登るとか、冗談じゃ無く本気で命を落とします。
山は優しいが、怖い。雪山しかり。
まぁ、そこは山登り好きな方の意見にまかせて、ここではボルダリングについてのみ語りましょう。

なので、ボルダリングはそんなに専門技術がいらず、取っつきやすいんです。
クライミングだと、命綱を正しくつける方法、命綱を持つ人(ビレイ)の技能、その他覚えないといけない事がたくさんありますが、
ボルダリングはその辺なくてもいけるので…

ただ、数mでも落下の危険はありますし、落ちたら危ないので、厚いマット(クラッシュパッド。厚み30cmくらいのしっかりしたウレタンマット)を下に敷いてやります。

※しかし、このマット、悪いジムだと体育の前転周りとかで使うあの白いマット的なのを数枚敷いてるだけとかあるらしいですが、
本当だとしたら、本気で危険なので(骨折しかねない)、そういうジムは避けてください。

アウトドアでのボルダリングもありますが(「外岩」と呼ばれるらしい)、同じく数mの岩を身体一つで登ります。
この時も危なくないように、持ってきた落下防止マットを敷いたり、登る人が頭から落ちないように
パートナーがエア支え(触らないけど、落ちたときすぐにフォローできる場所に手を出している)したりするらしいです。




3)登ることを目的とした、スポーツ

ボルダリングは、オリンピック競技になったように、一種の「スポーツ」です。
さらに地味に重要なのは、「登ることを目的とした」というところです。

そもそもクライミングとは「山登り(登頂)」を目標とするところから発祥したので、
「達成を妨げる岩壁とか崖とかを(技術や道具を使い)乗り越える」というのは手段であり、目的ではありませんでした。
この「岩壁を登る」という手段自体が目的になったものが、いわゆるスポーツ・クライミングになります。
ボルダリングは、もともとクライミングの練習として発達したらしいので、スポーツ・クライミングの中でも比較的簡単に始められるのも納得ですね。
(ちなみに、登頂が目的のクライミングはアルパイン・クライミングと呼ぶようです。アルペニストとかはこの絡みなのかな?)


ちなみに、ボルダリングはロッククライミングや、高い壁を登るロープクライミングに比べ比較的安全ではありますが、
やはり落ち方によってはひねる、骨折、最悪死もあり得ます。
(どんなスポーツでも最悪はあります。スライディング激突、打ったボール頭に直撃、受け身失敗、着地失敗…)
スポーツは楽しいけれど、ケガは付き物。ボルダリングも同じく。
ボルダリングは筋肉痛も含め、結構細かいケガの多いスポーツです。やる際はくれぐれも気をつけてください(ここはまた別の機会に)

尾川とも子さんの「誰でもはじめられるボルダリング」に、非常に分かりやすい図が載っていましたのでご紹介します。
これ以外にもいろいろ分かりやすく書かれてますので、よろしければぜひ買って読んでみて下さい! 



「ボルダリングとは」については、以下のページがわかりやすく書かれてましたので、参考にしてもらえると嬉しいです。
というか、上記はこれらのページの受け売りですニヤリニヤリニヤリ

 
CLIMBING-net (山と渓谷社)……ボルダリング全般について詳しく書かれています。

POZNEN……ボルダリングとは、だけでなく、初心者向けの内容がまとめられています。初心者必見!

asoview!TRIP……ボルダリングとクライミングの種類と分類について詳しく書かれています。

ボルダリング上級者への道……ボルダリングの分類等詳しく書かれています。

クライミングジム「グラビティリサーチ」……リードクライミング、トップロープクライミング、ボルダリングの図解があります。

フィッツクライミングジム……上記3種の詳しい説明があります。



初心者なりに調べながら書いたので、万一間違いあったらコメント等でご指摘ください。

将来的には、ボルダリングのルールやマナー、ボルダリングをやったときのメリットとかも書きたいな。