私に会ったことがある人は、
私がダーツ好きなのはご存知だと思います。
まあ、知らない人も今までのブログを読むと、
相当ダーツが好きだということはわかっていただけるかと思います。
というわけで、私、ダーツが好きすぎて、
市販されているダーツケースでは物足りなくなり、
ダーツケースも自分で作ってしまうようになりました。
今回はUDCの一部の人のご要望にこたえて、
首かけダーツケースを作りましたので、
その作成過程をご紹介します。
では、どーぞ。
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まずは革選び。
この革、エルメスのバッグにも使われるなかなかいい革です。
カラフルですねー。

ヌメと呼ばれる色付けされていない革まであります。
# 私は使い込むほどに色が変わるこのヌメが大好きです。
# 色が変わることをエイジングとか経年変化といいます

レザークラフトやるには道具もたくさん必要なんですよね。
切ったり、縫ったり、打ったり、磨いたり、、

私はダーツケース完成後のメンテナンスの道具もそろえています。

さて、作成開始です。

型をつくり、その型に沿って革に線を引き、カッターで切ります。

ヌメ革の場合、ちょっとオシャレのために、
周囲に稔引きと呼ばれる線を引きます。
# 縫うときの位置を決めるのにも使います

カッターで綺麗に切れなかった箇所はヤスリで削って周囲を滑らかにします。

革の裏側を「床面(トコメン)」といいますが、
床面は専用の薬品を塗って、、

ガラス板で滑らかに仕上げます。

革の周囲を「コバ」といいますが、
この「コバ」も薬品をつけて木のヤスリで磨き上げます。

さて、革の準備ができたら、
ゴム板を敷き、ハトメ抜きと呼ばれる工具で穴を開けます。
# 後でここにカシメと呼ばれる止め具を打ち付けるためです。

女の子用には、花をつけてみました^^

穴あけが完了したら、カシメ打ちです。
専用の金敷きと打ち具でカシメをうちます。

全部カシメをつけ終わりました。

写真を撮り忘れましたが、ケースとひもをつなぐところには
破れないようにハトメと呼ばれる金具を取り付けます。
ここまでで本体は完成したので、
後は首からかけるひもを作ります。
革の紐に菱目うちで穴を開け、、、

縫う用の糸には蝋をひきます。
これは糸が摩擦で切れにくくするためです。

この糸の両端に革用の針を通し、
交互にクロスさせながら縫って行きます。

首かけひもも完成したところで、
あひる工房のキーホルダーを作成!!
# せっかくだから私のマークを作ってしまいました(笑

あひるの顔とおしりに穴を開けてどちらがかわいいか確認。。
おしりを採用!!

このキーホルダーにみんなの名前を書いてあげることにしたので、
半田ごてとこて置きを購入。

中学校の授業をおもいだしますねー。

というわけで、半田ごてでたくさん字を書く練習をした後で
みんなの名前を入れました。

裏はあひる工房のマークつきです(笑

完成品はこんな感じ。

さて、本体は完成したものの、
みんなにもっと気に入って使ってもらおうと、
同じ革を使ってグラスマーカーも作ることに。
# ↓は試作品。こんな感じに使ってもらおうかなぁ、と。

最終的にはフライトの形にすることに決定。

切り抜いた後も綺麗ですね~(笑

みんな分切り抜いて、、、

接着剤とカシメを使って完成!!

完成品はこんな感じ。
総製作期間約2週間!!

ヌメ革は初めに2日間ぐらい焼いてから使うことで、
汚れがつきにくくなり、綺麗にエイジングしてくれるようになります。
# アルミの上で焼いています

で、作っていたら自分用にも作りたくなって、
コインケースカバーを作ってしまいました。

勢いで作ったにしてはそこそこの出来に満足!!

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というわけで、ダーツケースを大量生産して
欲しいといってくれた人に1500円で買っていただきました。
みんな大切に使ってくれると嬉しいなぁ。
でも、保管するんじゃなくて使いまくって欲しい!
大切に使って壊れるくらい使って欲しい!(笑
というわけで、次回は私のレザークラフト作品集をアップします。
では、またー。