現在、川崎大師にて、十年に一度の大開帳奉修が行われています。期間中毎日、弘法大師直筆!の「南無阿弥陀佛」と書かれた「赤札」と呼ばれる護符が、参詣信徒に授与されます。こちらの平間寺は智山派ですが、我が家は豊山派。なので、正確には信徒ではないけれど、まあどちらも、弘法大師、空海を開祖とする真言宗ですから、個人的には、よしとしています。

 

実際に、赤札を頂く際、宗派は問われませんから、仏教に限らずキリスト教の方でも構わないです。中には新幹線に乗っていらっしゃる方も居れば、赤札をメルカリで売る罰当たりも居ます。メルカリの相場は1万円?20回並べば20万円。十年に一度の書き入れ時ですから。メルカリで売ったら、ちゃんと帳簿に書き入れないといけませんよ。20万円を超えると雑所得となり確定申告が必要。但し、交通費や送料は経費として所得から控除出来ます。

 

さて、十年に一度ということで、自分としては最後の機会かも知れないので、GWに並びました。まず、最初に、供養塔でご本尊につながるお手綱を握りお参りします。「お手綱」を「おたづな」と読んだ人、川崎太師のご本尊は馬じゃない、弘法太師です。だから、ここで拝んでも馬券は当たりません。川崎競馬場の最寄り駅は二つ手前の「港町」です。


供養塔の後は、左に曲がってマーキーに向かいます。マーキーの下に並ぶ人は500人ぐらい?入り切らない人は離れた場所に並ばされるようです。赤札の配布時刻は決まっていませんが、護摩祈祷の終わりごろから配布が始まります。護摩祈祷は1日6回。だからといって、赤札が毎日6回配布されるとは限らないようです。なので、確実に受け取るには、昼頃行けばいいんじゃないですか、といったところです。自宅で留守番のおばあちゃんの分もという方は、朝から出かけて二度三度並ぶのもあり。

 

「南無阿弥陀佛」は、清らかな真心をもって阿弥陀如来に帰依するということ。阿弥陀如来は、真言宗では息災延命の秘仏として尊ばれ、南無阿弥陀佛を念ずることで、赤札のご利益をいただくことができるそうです。先に、最後の機会かも、と書いたのですが、息災延命かい。こりゃ、本末転倒、いや、輪廻転生か。長生きしたいわけじゃないのですが。

 

さて、川崎大師の公式キャラクターは「ひらまくん」。「平間寺(へいけんじ)」の由来にもなった平間兼乗(ひらまかねのり)の子どもの頃の姿がモチーフになっているそうです。誕生日は5月5日、ホントかい!?現在、大開帳奉修記念のひらまくんスタンプを頂けます。

 

無事、赤札を頂いたら、出店で赤札入れを買います、500円。(買わなくてもいいです) 最後は葛餅を買っておしまい。美味しいわけじゃないけど、お約束だから。コロナにかかっちゃった人は、来るべきではないけれど、咳止め飴も有名です。参道では包丁でまな板をトントコ叩く音が聞こえます。金太郎飴ではありません。


お寺も、こういう賑やかな時に訪れると、楽しいですね。また、何かよい行いをしたわけでもないのに、心が安らぎます。まだ行かれてない方、お近くの方、是非お出かけ下さい。


今回は御朱印帳を忘れたので、時間があれば、もう一度出かけようと思います。7月の風鈴市の時にも出かけるつもりですが。