【お美津/千愛姫】は、
「み、みんな……」
 と悲しそうな声を上げた。
 護衛として同行した【外様家臣】の(【斜月藩(しゃづきはん)】の元【大将】)【北里 礼花(きたざと れいか)】は、
「姫様。
 何か妙ですね……」
 と言った。
 【北里 礼花】は【千愛姫】に最も凄かったと賞賛された手練れだ。
 その彼女だけでなく、【お美津/千愛姫】も、
「姫と言うな。
 ここでは【お美津】じゃ。
 【礼花】。
 お前もそう感じるか?」
 と言った。
 【北里 礼花】は、
「申し訳ござません、姫……【お美津】さん。
 邪気が異様でございます」
 と言うと、【お美津/千愛姫】は、
「何人おると思う?
 17……いや8か?」
 と言った。
 敵の気配を察しているのだ。
 【北里 礼花】は、
「町中でやる事になります」
 と言うと、【お美津/千愛姫】は、
「ならん。
 町人を巻き込む訳には行かぬ。
 町外れまで走れ。
 急げっ」
 と命令した。
 それに合わせて【お美津/千愛姫】と【北里 礼花】と護衛他3名の5名は急ぎ、町外れまでダッシュした。
 だが、途中で護衛の1人が、
「ぐわぁぁぁっ」
 と言って倒れた。
 刺客に襲われたのだ。
 続けて二人目が、
「ぎゃっ」
 と悲鳴を上げて、倒れる。
 続けて三人目も、
「がぁぁぁぁっ」
 と言う断末魔をあげて絶命。
 残されたのは【お美津/千愛姫】と【北里 礼花】の2人となった。
 何とかそれでも町外れにたどり着き、背中合わせに構える。
 こんな時、【お美津/千愛姫】と【北里 礼花】はお互い頼りになると思っていた。
 【北里 礼花】は、
「姫様、来ます」
 と言った。

続きます。