それじゃ駄目だと忠告されても怖いから、【能力】を連呼してしまい、エネルギーを浪費して、【ファニー・ムーン】を消失させてしまう。
 やはり、【僕】の【シュウト】は戦闘向きじゃないといえるだろう。
 これで、本日の【シュウト】は、
 【闇属性】の【ブラックドラゴン】、
 【土属性】の【大ムカデ】、
 【光属性】の【エンジェル】、
 【風属性】の【風馬(ふうば)】、
 ――の4つに変身した事になり、残す変身は【火属性】と【水属性】しか残っていない。
 逃げる事も考えると撤退するしかないか?
 【マイクロッド】はそう考えていた。
 だが、【トラプ】は、
「ぶっ殺す。
 ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、ぶっ殺す、~……
 ぶっ殺す」
 と更に怒りを増幅させている。
 絶対に逃がすまいと執念を燃やしている。
 そう。
 ここで、【シュウト】達を逃がせば、【トラプ】に後は無い。
 【ショートショット】に殺される。
 だから、何が何でも決着をつけるつもりだった。
 【トラプ】の憎悪のエネルギーを吸い、30匹の【人食いハエ】は15センチから更に大きくなり、50センチにまでふくれあがった。
 パンパンと言う感じだった。
 【トラプ】は、
「【人食いハエ】ぇ~。
 奴らを喰い殺せぇ~」
 と言った。
 もはや、見境なしと言った感じだ。
 【エルセレナ】を生かして奪還すると言うことは頭にはない。
 自分をこんな目に合わせた【シュウト】達を殺してやろうと言う気持ちでいっぱいだった。
 キレたのだ。
 その時、
「やはり、あなたは使えない様だ。
 それでは彼女も殺してしまう。
 そんな判断もつかなくなったあなたをうちで雇う気持ちはありませんね。
 もう、あなたには用はない。
 死んでくださいね。
 さようなら……」
 と言って、【トラプ】の背後から、彼の首を切り落とした。
 ボトン……
 と胴体から切り離される【トラプ】。
 即死だった。

続きます。