「は、はいぃ……」
 と言って通信を切った。
 通信が切れてしばらく考えた【コザコ】は、
「俺、組織……
 抜ける……」
 と言った。
 【トラプ】に必要以上に脅された事。
 名前を【コダコ】と間違えられた事。
 【シュウト】達が思ったより強かった事。
 それらの事を考えた結果――【フライデーズ】――【沈む船】にこれ以上関わってもろくな事が無いと判断した。
 多分、【フライデーズ】は壊滅する。
 今はそれを信じて、しばらく雲隠れする事にした。
 【フライデーズ】にも【シュウト】達にも関わらない。
 そうする事が利口だと判断したのだった。
 それから、【コザコ】は、【トラプ】の部隊を避ける様にして、雲隠れした。
 そして、【ウェンズデーズ】の兵隊をやっている知り合いに【フライデーズ】が【エルセレナ】を逃がして追っていると言うことをリークした。
 【ウェンズデーズ】の兵隊の口から、幹部の一人、【ショートショット】の耳に入るまでは時間の問題となったのだった。
 結果的に【フライデーズ】の崩壊の引き金を引いたのは一兵隊の【コザコ】と言うことになったのだった。


第九章 【フライデーズ】壊滅


 【トラプ】が【デスダスト】が戦闘を行った現場に着くと、そこはもぬけの殻だった。
 誰も居ない。
 【シュウト】達も、
 【コザコ】も、
 居ない。
 全員、立ち去った後だった。

続きます。