【エルセレナ】は、
「落ち着いてください。
 まずは、落ち着いて。
 敵ではない。
 それだけでも理解してください。
 お願いします。
 【シュウト】さんっ」
 と言った。
 【シュウト】は、
「こ、殺さない?
 殺さないの?」
 と言った。
 まるで怯えきった小動物の様だ。
 これが、さっきまでの【俺】の【シュウト】と同一人物だとは思えなかった。
 【エルセレナ】は、
「大丈夫。
 大丈夫だから……」
 と言ってなだめる。
 とにかく、【シュウト】には冷静に話を聞いてもらわなくてはならない。
 【エルセレナ】と【マイクロッド】は丁寧に説明をして、【僕】の【シュウト】の協力を要請した。
 【シュウト】は、
「無理ですよぉ……
 僕なんかが役に立てる訳が……」
 と言ったが、【マイクロッド】は、
「そんな事は無い。
 君の力は見せてもらった。
 君も変身出来るんだろ?
 だったら、見せてくれないか?
 君が変身する所を。
 あ……
 今は変身してもらったら困るけどな。
 【ファニー・ムーン】が出てると君のだいたいの居場所が敵にわかってしまう。
 だが、機会を見て、見せて欲しいと思っている。
 君は最大300日、君で居られるんだろ?
 その間は君と共に行動したいと思っている。
 私達も自己紹介するから、君も君の事を私達に教えてくれないか?
 君はどんな性格で、どんな行動をするのか?
 大変興味がある。
 君の前の【俺】と言っていた君とは仲間として行動していた。
 と言っても出会って間もなかったがね。
 だから、君の事はよく知らないんだよ。
 だけど、君と私達は共通の敵を持った。
 【フライデーズ】とかいう訳のわからない連中をね。
 その敵と戦うためにも君との関係をはっきりさせておきたい」
 と言った。

続きます。