囲んでいる男達は、
「姪の安全を確認したければ、黙ってついてこい」
「抵抗すれば姪の命は無いぞ」
「姪の命が惜しかったら、おとなしくしろ」
 などと言っている。
 【マイクロッド】は【エルセレナ】の安全が確認出来ないので、上手く反撃出来ない様だ。
 数人倒している所から見ると、【マイクロッド】の腕は確かなもので、こんな下っ端ごとき、一人で全滅出来る力くらいは持っている様だ。
 恐らくは、数名倒した所で、【エルセレナ】の事を持ち出されて攻撃をためらっているのだろう。
 ならば、簡単だ。
 【シュウト】は、
「【シール集め】はほどほどに。
 姪御さんからのメッセージだ。
 加勢するぜ、【マイクロッド】さん」
 と言って、【マイクロッド】の横についた。
 【マイクロッド】は、
「……何故、その事を?
 お前さん、誰だい?」
 と聞いた。
 【シュウト】は、
「訳あってあんたの姪御さんと行動を共にするもんだ。
 話は後だ。
 まずは、こいつらを片付けよう」
 と言った。
 【マイクロッド】は、
「姪は……
 【エルセレナ】は無事なのか?」
 と聞いた。
「多分、無事だ。
 後で落ち合う事になっている。
 今はあんたに会うために別行動を取っている。
 あんたが襲われるとは思ってなかったんで、彼女には隠れてもらってる。
 こいつらの手には落ちてないはずだ。
 詳しくは俺も知らない。
 途中から、彼女と関わることになった。
 事の経緯については彼女自身から聞いてくれ。
 後で落ち合う場所を教える」

続きます。