その頃、【シュウト】は、
「今の内に言っておくよ。
 【俺】と違い、【僕】の俺は多分、臆病な性格だ。
 だから、君にリードしてもらいたいと思ってる」
 と言った。
 【エルセレナ】は、
「臆病……?」
 と聞いた。
「そう。
 臆病だ。
 ちょっと頼りない感じがするかも知れない。
 だけど、【僕】の間は、【俺】にはどうする事も出来ない。
 その時の記憶ははっきりとじゃなく、何となくはあるんだけど、どうしようもねぇっていうかな。
 だから、早めに100回変身させて欲しいんだ。
 そうすりゃ、次の【私】になる。
 【私】は、潔癖症な性格かな?
 悪い奴は許さねぇって性格だから、君の事情を話したら、守ってくれると思う。
 【儂】は、気まぐれな奴だから、こいつのコントロールは難しいと思う。
 とにかく、100回、
 100回、
 100回の300回。
 何とか変身を促してくれ。
 そうすりゃ、また、【俺】の順番が回って来るから。
 出会った時が、ちょっとタイミング悪かった。
 残り回数が少ない状態だったから、こんな事頼む事になっちまって申し訳ない」
「いえ……
 そんな……
 かえって恐縮してしまいます。
 助けていただけているだけでも感謝しかありませんのに……」
「黙って居ても、【ファニー・ムーン】は、【俺】の前に3日に1回は出てくる。
 つまり、変身しなくても【俺】は、後、最大6日しか、【俺】で居られない。
 そう、思って居てくれ」
「そ、そうなんですか?
 それは、大変です……ね」
「なるべく変身しないで君を守りたいと思っているけど、【ダークネ】みたいな奴が来た場合、どうしても変身しないで守るってのは難しいと思う……
 となると、やっぱり……」
「そう……ですよね。
 わかりました。
 じゃあ、私も闘います。
 【シュウト】さんだけに戦わせられないです。
 だから……」

続きます。