「そうですか?
 何だか嫌な予感がしたものでね。
 彼女の顔を見たかったんですが、何もしてませんよね?
 彼女は換えが利かない貴重な人材なんです。
 それくらいわかっていますよね?」
「わかってるよ。
 だから、帰れよ。
 邪魔だ。
 帰ってくれ」
「……わかりました。
 帰りますよ。
 ですが、彼女にもしもの事があれば、僕は黙ってませんから……
 それだけは覚えておいてくださいね」
「あ、あぁ……
 わかってるよ。
 だから、帰れ……」
 と言う話になった。
 【ショートショット】が帰ってから、【ブラックロ】はゾッとなった。
 まともにやりあって、【ブラックロ】の実力では【ショートショット】には勝てないからだ。
 それくらい幹部である彼は気付いていた。
 圧倒的な実力差。
 それが、彼と【ショートショット】の中ではあった。
 同じ幹部で居るのが不思議なくらいの実力差だ。
 【フライデーズ】が【ウェンズデーズ】ともめたら勝ち目は無い。
 だから、音便に済ませたかった。
 【ショートショット】が帰ったのを確認してから、【ブラックロ】は、
「良いか。
 至急、兵を集めろ。
 女を取り返す。
 速やかにだ。
 急げ」
 と命令を下した。
 【ブラックロ】は【フライデーズ】の残った三大幹部の一人、【デスダスト】にもこの事を伝えた。

続きます。