「あ、はい。
 逃げました。
 それを追って【ダークネ】様が……
 ですが、善戦空しく……」
「やられたと言うのか……?
 あいつが?
 あいつは俺と同じ【フライデーズ】の三大幹部だぞ?」
「……はい。
 妙な力を使う奴でして……」
「それで、お前は逃げ帰ったと言うのか?
 幹部を捨てて?」
「あ、いえ……
 【ダークネ】様から応援要請があったので、呼びに……」
「通信機があれば十分だろうが、
 あぁ?」
「い、いえ……
 通信機は凍らされてしまって使えなくて……
 その……」
「死ね……」
「ひっ……」
「――と言いたいところだが、とりあえず、逃げた女と一緒に居たって男を見たのはお前だけだ。
 命拾いしたな。
 本来であれば、幹部を捨てて逃げたお前は殺されても文句は言えなかったはずだ。
 そうだな?」
「あ……はい。
 その通りです。
 も、申し訳ありませんでした」
「とりあえず、現場に案内しろ。
 女が逃げた事、他の組織に知られたら、大変な事になる。
 良いか?
 秘密裏に事を進めるんだ。
 女を奪還し、男を始末する」
 と言った。
 そこへ、
「やぁ……
 内緒話ですか?」
 と言う声が。
 【ウェンズデーズ】の幹部の一人、【ショートショット】だ。

続きます。