【エルセレナ】は、
「あ、はい……
 わかりました」
 と答えた。
 こうして、刺客として再び現れた【ダークネ】は倒したが、【シュウト】と【エルセレナ】の情報は逃がしてしまった部下の口から、組織に伝わるのでは無いかと言う事が予想されたのだった。


第三章 【デーズユニオン】の内部事情


 【ダークネ】を退けた【シュウト】と【エルセレナ】は、その後、歩いて人里に渡り、列車を使って移動したのだった。
 一方、【シュウト】が取り逃がした【ダークネ】の【部下A】は、【フライデーズ】の砦にたどり着いた。
 迎えたのは【戦闘員B】だ。
 【戦闘員B】は、
「どうした?
 お前一人か?
 【ダークネ】様はどうした?」
 と尋ねた。
 【部下A】は、
「【ダークネ】様はやられた。
 応援要請が出た。
 部隊を率いて、【ダークネ】様の応援に向かって欲しい」
 と言った。
 実はこの【部下A】怖くなって逃げ出したが、影に隠れて【ダークネ】と【シュウト】の戦闘を見ていた。
 そして、【ダークネ】が敗れるのを確認してから、【フライデーズ】の砦に戻って来たのだ。
 携帯や通信機の様なものは急な呼び出しを受けていたため、持ってきて居なかった。
 余計な荷物は戦闘の邪魔になるので、戦闘での出動要請が出た場合、【通信兵】以外は通信手段を持って出動しない。
 彼は【通信兵】では無かった。
 【通信役】だった者は、【シュウト】によって氷漬けにされてしまっていた。
 【部下A】から事情を聞いた【戦闘員B】は、すぐさま直属の上司である、三大幹部の一人、【ブラックロ】にその事を報告する。

続きます。