「ふーん……
 まぁ、良いや。
 それで、君は何故狙われているの?」
「私は……
 ある力を持っています。
 いえ……組織の手によって持たらされました。
 場合によっては本当に世界を支配出来てしまう様な力だそうです。
 私はそれを利用されるのが嫌で、逃げて来ました。
 組織は私の力を軍事利用しようとしています。
 だから、私と居るとあなたにもご迷惑が……
 かけてしまってますね。
 もう、手遅れです。
 何とお詫びしたら良いか……
 すみません。
 私が逃げて来たばかりに……」
「そんな事は無いよ。
 君は逃げるのが必要だったから逃げたんだろ?
 了解。
 俺は君を助けるよ。
 君の事が好きになったからだ。
 ただし、【俺】はだ。
 君は【俺】の身体の助けを続けて引き受けさせるために、君自身の手で交渉してもらわないと行けない」
「は?
 あの……言っている意味が……」
「わからないだろうな?
 だから、これから俺の事を説明する。
 【俺】の【身体】は4つの意思が内在している。
 【俺】、
 【僕】、
 【私】、
 【儂(わし)】、
 この4つだ。
 【俺】の意思は、あることを100回やったら、次の意思に変わってしまう。
 【俺】の次は【僕】になる」
「え?
 あの……どういう事でしょうか?」
「まぁ、聞いてくれ。
 【俺】の身体はあることを100回やったら次の意思に引き継がれる。
 それが自分の事を【僕】と呼称する意思だ。
 【僕】の意思もあることを100回やったら次の意思に引き継がれる。
 それが自分の事を【私】と呼称する意思だ。
 同じ様に【私】の意思もあることを100回やったら次の意思に引き継がれる。
 それが自分の事を【儂(わし)】と呼称する意思となる。
 そして、【儂(わし)】の意思もあることを100回やったら次の意思になる。
 それが、【俺】だ。
 そうやって一回りする。
 つまり、俺の意思があんたを助けたいと思っても、他の3つの意思が反対してしまったら、意味が無いわけだ。
 ここまでは理解出来るかい?」
「は、はぁ……」

続きます。