序章 なぁ、あんた……【ファニー・ムーン】って知ってるか?


 とある夜――
「はぁ……はぁ…はぁ……
 こ、ここまで来れば……」
 息を切らして逃げる少女……
 逃げ切ったと思ったのもつかの間――
「ふふふ。
 逃げられたと思いましたか?
 残念ですが、ここまでです……」
 との声が。
 少女の前には、オネェ系の男が一人。
 少女は、
「わ、私はあなた方に協力なんてしません」
 と言った。
 オネェ系の男は、
「残念ねぇ。
 あなたの意見なんて聞いてないのよ。
 大事なのはあなたの気持ちじゃなくて、あなたの力。
 我々のために役に立ってもらうわよ」
 と言った。
 少女は、
「こ、来ないで。
 来ないでください……」
 と言い後ずさる。
 オネェ系の男は、
「あら……
 残念ね。
 来ないでと言われて引き下がる奴なんて居ないのよ。
 おとなしくしてね。
 手荒な事はしたくないの……」
 と言った。

続きます。