終章 大どんでん返し


 【凌斗】達、4名は一睡もしないまま、司令室に向かった。
 眠かったが、それ以上にみんなバラバラにされてしまうのかと思うとそっちの方が辛かった。
 司令室には、新しい司令が待っていた。
 ネームプレートには【井岡 淳一(いおか じゅんいち)】と書いてある。
 あぁ……
 そうか。
 これからは【増村】司令では無く、【井岡】司令の下で働く事になるのかと【凌斗】は思った。
 だが【井岡】司令からは意外な答えが返ってきた。
 【井岡】司令は、
「何しに来た?」
 と告げられた。
 【凌斗】は、
「は?
 だって、あんた、新しい司令だろ?
 俺達は辞令を受けに来たんだ」
 と言った。
 【井岡】司令は、
「……聞いてないのか?」
 と言った。
 【凌斗】は、
「聞いてないって何が?
 これから聞くんだろ?」
 と言った。
 【井岡】司令は、
「……先日付で、【相澤 凌斗(あいざわ りょうと)】、
 【清宮 美杏(きよみや みあん)】、
 【涼川 岬(すずかわ みさき)】、
 【藤林 珠紀(ふじばやし たまき)】、
 ――の4名は解雇となった。
 お前達はもはや、国の管轄ではない。
 民間の組織に配属となった。
 だから、私が言うことは無い。
 先日、お前達の携帯にも通知が届いているはずだ。
 確認ぐらいしておけ」
 と言った。
 【凌斗】は、
「は?
 あの……どういう……?」
 と言って、急いで自分たちの携帯を確認する。
 実は、【送別会】を誰にも邪魔されたくないとして、【凌斗】達は全員、携帯の電源をオフにしていたのだ。

続きます。