【凌斗】は、
「なんだそりゃ?
 まぁ、良い。
 それじゃあ、【すし】かな?
 今は【天ぷら】って気分じゃねぇし……」
 と答えた。
 【増村】司令は、
「ではお前が選択した【未来】は【すし】を食べると言う【未来】だ。
 【天ぷら】を食べる【未来】は消失する事になる」
 と言った。
「ん……
 まぁ、……そういう事になるな……」
「だが、もし、お前が【天ぷら】を食べる【未来】があったとしたらどうする?」
「んな訳ねぇだろ?
 俺は【すし】を選んだんだから【天ぷら】はねぇよ」
「そうだ。
 お前が【すし】を選んだから、【天ぷら】の【未来】が消えた。
 だが、お前が【天ぷら】を選んでいたら消えたのは【すし】を食べる【未来】だ」
「はぁ?
 言っている意味がわからねぇな?」
「お前の頭では無理か?
 では別の例を挙げよう。
 お前の前に【右】に行く道と【左】に行く道があったとする。
 お前はどちらを選ぶ?」
「選ぶって、それじゃ、どちらも選べねぇよ。
 【右】と【左】に何があんだよ?」
「そう。
 お前は、【右】と【左】のどちらかを選ぶ時、選ぶ理由を欲した。
 それは、お前が行動するのに必要だったからだ。
 片方がお前にとっての絶対的な価値。
 それならば、お前はそっちを選ぶだろう。
 だが、どちらも等価値だった場合は、お前はどちらを選ぶ?」

続きます。