その数は決して多いと言う訳ではないが、最低でも1人。
 多いときは5人以上の【女性適合者】は見つかっていたが、それを【武蔵国】に出向と言う形で出すのは惜しいと考えて、各国は、
「探したが、見つからなかった」
「居ない」
「該当者無し」
「現在調査中」
 などと言って、【武蔵国】に【女性適合者】を派遣するのを渋っていた。
 理由は各国にある【エントロピア】を使って、【テンス・アース】の防衛をしたかったからだった。
 【高次元人】は【各国平等】に1つずつ、【エントロピア】を提供していた。
 それを【人型】にして、活動させる事が出来たのは、一重に、【武蔵国】だけが【男性適合者】を見つけ出していたからに他ならなかった。
 そう。
 【凌斗】と言う存在があったからこそ、【武蔵国】は、他国に対してアドバンテージを持ち、【テンス・アース】の防衛を任されたのだ。
 ただ、それだと、【武蔵国】の天下になってしまうから、
 【宮城国】は、【岬】を、
 【東京国】は、【可純】を、
 【琉球国】は、【榛名】を、
 【アイヌ国】は、【珠紀】を、
 派遣し、【凌斗】のパートナーとなることで、手柄の半分を得ようと目論んでいたのである。
 そう言った、国際的な事情があったのだ。
 だが、【第四脅威】には【テンス・アース】内への進入を許してしまった。
 もはや、自国の利益を最優先している場合ではない。
 進入を許し、【テンス・アース】のコアを喰われてしまったら、自国の利益など、水の泡と消えるのだ。

続きます。