【増村】司令は、
「それで、どうなんだ?
 そいつは使い物になるのか?」
 と聞いた。
 【美杏】は、
「……わかりません。
 とにかく、彼には休養が必要かと……」
 と言った。
 【増村】司令は、
「敵は待ってはくれん。
 使えない様なら【心核】として、身体だけ提供させろ」
 と言った。
 冷たい一言だ。
 それは、【凌斗】が今まで受けていた仕打ちと同じ温度の言葉だ。
 【美杏】は、
「待ってください。
 彼はこのままでは壊れてしまいます。
 どうか、休息を」
 と言った。
 【増村】司令は、
「休息が許されているのは、お前の方だ。
 男はそいつしかおらん。
 そいつしかつとまらん以上、換えはきかない。
 嫌でも乗ってもらうしかない」
 と言った。

続きます。