第四章 第二脅威


 とりあえず、【美杏】と【珠紀】とは何とか簡単な日常会話が出来る様になった【凌斗】だったが、それでもまだ、他の者達とのコミュニケーションが取れているとは言えなかった。
 【岬】、
 【可純】、
 【榛名】の三人は【武蔵星防局(むさしせいぼうきょく)】の一般スタッフと仲良くなっていた。
 日常会話くらいは普通にするようになっており、浮いているのはこの三人よりも、【美杏】、【珠紀】以外とろくに口もきかない【凌斗】の方だと言えるだろう。
 だが、【凌斗】は、【武蔵星防局(むさしせいぼうきょく)】にとっては無くてはならない人材である。
 彼無くしては【エントロピア】は動かせない。
 【女性適合者】には代わりは居るが、【男性適合者】は彼しか居ないのだ。
 それが、【武蔵星防局(むさしせいぼうきょく)】にとって頭を悩ませている所であった。
 とにかく、人間不信で生きてきた【凌斗】は積極的にスタッフと会話をしようとはしない。
 用があるときは、【美杏】か【珠紀】を通して、スタッフに希望を伝えるのだ。
 これでは不便で仕方がない。
 そんな状態で【第二】の【コア・イーター】が現れた。
 オペレーターが、
「【第二脅威】確認。
 【第二脅威】確認。
 【テンス・アース】より86万7千キロの距離に出現。
 毎分100キロのペースでこちらに向かって来ています」
 と告げる。

続きます。