【凌斗】は、
(……な、何だ今のは?)
 と心の中で思った。
 彼の中で何かが変わった瞬間だった。
 それは、思春期の男の子ならば誰でも経験する事。
 15歳と言う年齢で考えれば遅いくらいの感情だった。
 長らく人間不信だった彼がそれを体験するにはそのきっかけは今の今まで無かったのだ。
 それは【初恋】。
 そう呼ばれるものだった。
 【凌斗】は【美杏】の優しさに気持ちを動かされたのであった。
 こうして、
 【凌斗】、
 【美杏】、
 【珠紀】の三人だけとなったが、近くの【ファミレス】で【親睦会】が行われる事になった。
 【凌斗】は、
「………」
 沈黙だった。
 何をしゃべったら良いのかわからない。
 何とも言えない気まずさがあった。

続きます。