その瞬間、【凌斗】は【美杏】が痛みを引き受けて居ると言うことを知った。
 【凌斗】は、
「す、すまん。
 大丈夫なのか?」
 と心配する。
 【美杏】は、
「だ、大丈夫だ……から……
 続け……て……」
 と言った。
 【凌斗】は、
「こ、この野郎……」
 と言って【エントロピア】の身体を動かし、【乱忌(らんき)】をガシガシと殴りつけた。
 だが、【乱忌(らんき)】の方は大して効いている風でもない。
 逆に【乱忌(らんき)】の攻撃は【美杏】に激痛を運んできていた。
 【美杏】は、
「くっ……
 うぅ……」
 と苦痛に耐える。
 【凌斗】は、焦った。
 何かないのか?
 何でも良い。
 何か?
 何かしなくては、【美杏】が死んでしまう。
 そう思った時、【エントロピー】の右腕の5つの突起物の一つが光る。
 そして、その右腕を手刀にして、【乱忌(らんき)】にズボっと突き刺した。

続きます。