整備員は、
「おい、慌てるな。
 無理矢理でなくても出してやるから、少し待て」
 と言った。
 だが、【凌斗】は、
「そんなもん、待ってられっか。
 急いでんだろ?
 だったら、すぐに出る」
 と言って強引に扉を破壊して、外に出た。
 整備員は、
「おい。
 これを直すのにいくらかかると思っているんだ」
 と文句を言ったが聞いてない。
 【エントロピー】は超巨大格納庫から、その巨体を現した。
 ズシン。
 ズシン、ズシン、
 ズシン、ズシン、ズシン……
 重たい足音が響く。
 90メートルの質量が動いているのだ、それは当たり前だと言える。
 司令室では、
「【第一脅威】。
 【テンス・アース】まで100万キロを切りました。
 大きさはおよそ120メートルだと思われます」
 とオペレーターが言っていた。
 作戦司令は、
「頼むぞ。
 お前達が頼りだ」
 と言った。

続きます。