「なんだと?」
「借りを返すきっかけを与えようと言うのだ。
 悪い話ではあるまい。
 お前が今まで生きてきた。
 生かしてもらってきた事の借りをお前が、【エントロピア】で【テンス・アース】を守る事で返させようと言うのだ。
 それなのに、お前はその申し出を断るほど、人でなしなのか?」
「………。
 ちっ……
 わかったよ。
 今回だけだ。
 今回だけだからな。
 それで貸し借り無しだ。
 チャラだからな」
「そうはいかんな。
 少なくとも数回はやってもらわんと釣り合わん」
「なんだと?」
「要はお前の働き方次第だと言うことだ。
 一度で返せるなどと思い上がりも良いところだ。
 お前は言葉も教育で教わっている。
 こうして、私と交渉しているのもその教育のおかげだ。
 その借りをどう返すのだ?」
「くそったれ。
 好き勝手言いやがって……
 わかったよ。
 借りが返せるまで、戦ってやるよ。
 借りを返したらこんなとこおさらばだ。
 とっとと出てってやるよ」
 と口論になった。

続きます。