つまり、【童貞】である事。
 【処女】である事が求められる。
 他人と交わった事のある者はその資格を失うのだ。
 また、それだけでは無く、【ピュアシンクロ率】と言うものが求められる。
 それは、【エントロピア】との相性だ。
 人類は最初、【ゲノム編集】でそれを為そうとしたが、【エントロピア】はそれを受付無かった。
 人工的に作り出された【パイロット】では、【エントロピア】は動かない。
 動かすには【エントロピア】に認められる必要があるのだった。
 星に住む、全人類の適正検査が行われ、その中から、候補者が選ばれた。
 それは1000万人に2人か3人という極端に低い確率。
 しかもそれが、【童貞】か【処女】で無くてはいけない。
 そうなると、選ばれるのは天文学的な低さと言えたのだった。
 【テンス・アース】の【武蔵国】で言えば、最初に選ばれたのが、【清宮 美杏(きよみや みあん)】であり、次に選ばれたのが、【相澤 凌斗(あいざわ りょうと)】だった。
 現時点で選ばれているのは他に【他国】出身の女性が4名とされている。
 男性は居なかった。
 【エントロピア】は、【男性】と【女性】がペアで【核】にならなくてはならず、そのため、たった一人の【男性適合者】である【凌斗】の存在は、【テンス・アース】にとって貴重な人材となっていた。
 【脳核】と【心核】。
 基本的にどちらでもかまわないが、適正的に見ると【凌斗】が【脳核】、女性が【心核】になった方が戦力が上がるとされている。

続きます。