今までは【闘月藩】にとっては対岸の火事だった。
 だが、もはや、そう言うわけには行かない。
 喧嘩を売られたのだ。
 売られた喧嘩は買わねばなるまい。
 戦国時代とはそう言う時代を言うのだ。
 こうして、戦の準備が進められる事になったのだった。


第十二章 魔神教徒(まじんきょうと)


 【庄之助】少年の事件を発端に【闘月藩】は【魔神教】と事を構える事になった。
 心に深い傷を負った【庄之助】は診療所で保護されていた。
 一方、【闘月家】では戦の準備が着実に進み、【千愛姫】も、
「潰す。
 【魔神教】は潰す」
 と息巻いていた。
 その頃、【寺藩具(じぱんぐ)国】に侵攻している他の【魔神教徒(まじんきょうと)】は何をしているのだろうか?
「♪ふ~ん~
 ふんふんふふ~ん
 ふんふんふふ~ん
 ふふふふふふふふ~ん
 ふんふふ~ん
 ふんふ~ん
 ふんふんふふ~ん
 ふんふんふふ~ん
 ふふふふふふふふ~ん
 ふんふんふふ~ん
 ふんふんふふ~ん
 ふふふふふふふふ~ん♪」
 鼻歌を歌っている男が居る。
 男の廻りには死体の山が出来ていた。
 武将達だ。
 男は鼻歌まじりに武将達を殺して回っていた。
 その男に声をかける者が。
 女だ。
 女は、
「ちょっと、聞いた?
 【アルバロ】の奴、くたばったって」
 と言った。
 男は、
「ふ~ん?
 【アルバロ】君がねぇ……
 まぁ、仕方ないよね。
 彼、弱いから。
 それに品もないしね。
 死んでも仕方ないんじゃない?
 部下からも信頼無かったしね。
 案外、部下からぶっすりと後ろから刺されたとか?
 ははっ。
 笑える。
 だったら面白いよねぇ?
 どう思う、【シャンタル】君?」
 と言った。
 女の名前はどうやら【シャンタル】と言うようだ。
 【シャンタル】は、
「相変わらず、薄情な奴ね、あんたって。
 六芒(ろくぼう)の一角が崩れたのよ?
 私達は6人で1セット。
 どうすんのよ?
 1人欠けちゃったじゃないのよ」
 と言った。

続きます。