「なんじゃと?
 それは真か?」
「……はい。
 申し訳ございませぬ」
「何も、
 何もされなんだか?」
「は?
 と言いますと?」
「そなたはおなごじゃ。
 町民達が何か良からぬ事をしたのでは無いのか?」
「いいえ。
 町の人々はみな親切で、とてもよくしてくれました。
 身分を隠しておりましたが、それでも気さくに声をかけてくれもうした」
「以後、出向くおりには護衛をつけよ。
 これは命令じゃ」
「護衛……ですか?
 そうなりますと、妾の身分が……」
「何かあっては遅いのじゃ。
 3名以上の護衛を付ける事。
 それが最低条件じゃ」
「……はい。
 わかりました。
 ですが、今は、【庄助】君を。
 【庄助】少年を捜す事に協力していただきたい。
 父上。
 お願い申す」
「その……【庄助】と申す者とそなたの関係は?
 その……なんだ……どのようなものなのじゃ?」
「友達……の様な間柄でございます。
 まだ、その様な関係では……」
「その様な関係とはいかがしたのじゃ?」
「ですから、父上にいらぬ心配をかけまいと叔父上に相談しようと思うたのです」
「うっ……
 わかった。
 わかった。
 何も言わぬ。
 いや、後で問いただす。
 今は不問とし、協力しよう。
 人相書きを用意しよう。
 特徴などはわかるのであろうな?」
「はい。
 もちろんでございまする。
 ありがとうございます父上」

続きます。