【井上 五郎】は、
「……拙者が考えた【朧憑依(おぼろひょうい)】でござる」
 と答えた。
 【千愛姫】は、
「なるほど、【朧憑依】か。
 面白い。
 覚えておく。
 【召喚】を複数体出す事はあっても【憑依】は1つだと言う固定観念が妾にはあった。
 【憑依形態】をぼやかすことによって、複数体の【憑依】を可能とするのか。
 いや、面白い。
 実に面白い。
 気に入った。
 そなたの事、気に入ったぞ。
 そなたを我が【藩】で召し抱えるゆえ、そのつもりで居るが良い。
 よいな?」
 と言っていた。
 【千愛姫】にここまで気に入られるのも珍しいと驚かれたものだった。
 続いて【銘月藩(めいづきはん)】の【副将】、【志藤 藤丸(しどう ふじまる)】との試合をプレイバックだ。
 【大将】の【高瀬 弥一(たかせ やいち)】は、【真似憑依(まねひょうい)】と言う物が出来、それまで評判の良かった【井上 五郎】の【朧憑依】を真似て、
「俺は【井上 五郎】だ。
 【井上 五郎】だ。
 【井上 五郎】だ。
 【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、【井上 五郎】だ、~……
 ……ごめん。
 拙者は【井上 五郎】と申す。
 いざ参る。
 むん。
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)城極鬼(じょうきょくき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)濃霧鬼(のうむき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)敏捷鬼(びんしょうき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)城極鬼(じょうきょくき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)城極鬼(じょうきょくき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)濃霧鬼(のうむき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)濃霧鬼(のうむき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)敏捷鬼(びんしょうき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)敏捷鬼(びんしょうき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)城極鬼(じょうきょくき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)城極鬼(じょうきょくき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)城極鬼(じょうきょくき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)濃霧鬼(のうむき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)濃霧鬼(のうむき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)濃霧鬼(のうむき)でござる、
 拙者は、【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)敏捷鬼(びんしょうき)でござる、

続きます。