それで、毎回、金に物を言わせて挑戦してくるのだ。
 【千愛姫】は、
「はぁ……
 これで、【庄助】君は一ヶ月お預けか……」
 とつぶやいた。
 基本的に戦闘の連続となる【求婚試合】のある1ヶ月間は【庄助】に会うのを自粛していた。
 気が荒くなるので、【庄助】と会えないと思っているからだ。
 翌日、【千愛姫】は【お美津】として、【庄助】に会いに行って、
「ごめんね、【庄助】君。
 私、実は……」
 と言った。
 【庄助】は、
「あ、はい。
 一ヶ月間の地方でのお仕事ですね。
 ご苦労様です。
 頑張ってください」
 と答えた。
 3ヶ月の内、1ヶ月は【千愛】が居なくなるのはいつもの事だ。
 【庄助】と知り合ってから、4度目となる。
 【庄助】の方も慣れっこだった。
 【お美津/千愛姫】は、
「うん。
 ごめんね。
 いつものやつなの。
 だからね。
 【庄助】君エキスをたぁ~っぷり注入したいの。
 お願いします」
 と言った。
 【庄助】は、
「あの、その……
 僕はかまわないのですが、その……
 失礼じゃないですか?
 目上の方に、この様な行為をするのは……?」
 と言った。
 【お美津/千愛姫】は、
「ううん。
 私がやって欲しいの。
 だから、お願い。
 頭、なでなでして、
 【良い子、良い子】して欲しいの。
 お願い。
 それで元気出るから~」
 と言った。
 【庄助】は、
「はぁ……
 そうなのですか?
 では……
 良い子、良い子。
 良くできましたねぇ。
 良い子、良い子。
 頑張ってください。
 僕も応援しています。
 良い子、良い子」
 と言って、【お美津/千愛姫】の頭を撫でたのだった。

続きます。