【天運】も、
「うむ。
どうせ、【千愛】には誰も勝てぬ。
勝てば優秀な人材も手に入る。
言うこと無しじゃのぅ」
と言って納得したのだった。
こうして、3ヶ月に1回、1ヶ月をかけて、10組の【求婚者】を受け付ける事にしたのだった。
【求婚者】達は、【決戦】の時の様に5名まで代表者を選ぶ事が出来る。
だが、代表者1名あたり、【千両】の【登録料】が必要となる。
5人で【千両箱】5つ――【五千両】。
それは決して安くはない。
だが、それでも【千愛姫】を我が【藩】のものにしようと【求婚者】が後を絶たなかった。
余りにも多いので毎回、【抽選】で10名選ぶ事になっている。
【抽選】とは言っても選ぶのは【実行委員長】である【美波】の好み。
そう言う事になっている。
それで、【美波】はプロフィールが気に入った10名を選び、次回の【求婚者】としたのである。
【美波】は、
「いつも言っておるが、いつでもよろしいのですからね」
と言った。
【千愛姫】は、
「【求婚試合】を【婚礼決戦】にするという話でございますか?
嫌です。
妾は絶対に嫌です。
いつも言ってるではございませぬか。
妾には好きな殿方がおると」
と答えた。
「だから、その殿方を紹介なさいと申しておるでしょうが」
「無理です。
元服前ですので」
「いくつなのです?
その殿方は?」
「言えませぬ。
言えば母上は反対するので絶対に言えませぬ」
「それでは話になりませぬ。
理由を言いなさい。
理由を。
母が反対する理由を」
「だから言えませぬ」
「では母もその殿方の事は反対です。
お家のためにならぬと判断します。
母が気に入った相手と結婚なさい」
「母上はいつもそうです。
女の幸せは結婚だと決めつける」
「当たり前です。
女から結婚を取ったら何が残ると言うのです?」
続きます。