「うむ。
 それで良い。
 【千愛】殿も幸せにな」
「はい。
 もちろんでございまする」
 と話し合った。
 【千愛姫】にとって【幸士郎】は【庄助】との【恋愛相談】をしてくれる大切な家族だった。
 その【幸士郎】が【婿入り】してしまうとして悲しい気持ちになったのだが、それは【幸士郎】の方が強いだろう。
 【闘月】ではなく、【鏡月】として生きて行かなければならないのだから。
 これが【戦国の世】の習わしであった。
 【幸士郎】は続いて、【天運】に挨拶をしに行った。
 【幸士郎】は、
「では、【天運】殿。
 私は、【鏡月 幸士郎】として生きていきまする。
 【藩】の繁栄。
 心より、祈うておりまする」
 と言った。
 【父上】では無く、【天運殿】と言う呼び方をしているのは、【幸士郎】が【鏡月家】の人間になったからである。
 【天運】も、
「うむ。
 【幸士郎】殿も幸せにな。
 大儀であった」
 と言った。
 続いて、母、弟や妹達と簡単な挨拶を済ませる。
 他人行儀な酷く素っ気ないものだ。
 戦国の世では当たり前の事なのだ。
 続いて、【決戦】に出た5人の代表者の下に行き、
「済まぬな、お前達。
 付き合わせる事になった」
 と言った。
 【平田 泰善】は、
「申し訳ありませぬ。
 負けてしまいました」
 と謝る。
 【的場 尚三】は、
「ちっくしょう。
 畜生、
 畜生、
 畜生ぅ~っ」
 と言って悔しがる。
 彼は勝っていたのだ。
 それでも連帯責任で、敗北者として、彼もまた【鏡月家】に行くことになる。

続きます。